君を好きでよかった。君に会えてよかった。運命は自分が決める
【NHK FM】
2021年7月10日(土) 午後10時~午後10時50分 (全1回)
聞き逃しサービス ※配信期間は放送から1週間
演出の小見山です。昆夏美さんとお仕事をするのは二度目です。
歌の上手な方はたくさんいますし、芝居の達者な役者もあまたいます。歌と芝居を巧みに演じるミュージカル俳優も少なくはない。でも、ミュージカルだけでなく、ストレートプレイも、さらに声だけで演じるラジオドラマも表現できる方は決して多くはない。
昆さんはそんなアーティストだと思います。
昆さんがまだ幼いころから、彼女は町のスターだったそうです。そうですと言うのは、共演の小西遼生さんから聞いたのです。昔、小西さんがデビューする前、彼が住んでいた町で、昆さんは歌姫としてすでに有名だったそうです。栴檀は双葉より芳し、ですね。
そのお二人に今回、ご一緒に番組に演出していただき、嬉しく思っています。
昆夏美さん
「バンザイタイムマシン」で歌手を目指しながらバーで働いているヒカリを演じさせていただきました。「歌を買わない?」というヒカリの言葉から物語が展開していきます。
歌が鍵となり登場人物がそれぞれの過去と向き合いこれからの自分の未来へ進んでいく、ハートフルな作品です。収録もこのご時世ならではの距離は保ちつつも、臨場感ある楽しい時間でした。ご期待ください!
(昆夏美)
FMシアター「バンザイタイムマシン」
【出演者】 小西遼生 彩乃かなみ 昆夏美 岡本富士太 阪田マサノブ 成清正紀
小出恵美子
【作】 一色伸幸
【音楽】 澁江夏奈
【あらすじ】
2021年夏。足立肇(小西遼生)は、妻の美月(彩乃かなみ)と、明日、離婚調停に行く。傷心の足立が大学時代の友人と場末のバーに入ると、店員のヒカリ(昆夏美)が、歌を買わないかと言う。一曲三百円で唄うのだ。金を渡すと、ヒカリは自作曲を唄い始めた。悪酔いした足立はカウンターに突っ伏した。「あの時代に戻りたいよ」。足立は店の隅に置かれたカラオケ機器を操作し始める。カラオケには『使用禁止』と書いてあったが、ウルフルズの『バンザイ』を入力した。「♪Yeah、君を好きでよかった。このままずっと、ずっと、死ぬまでハッピー…」、懐かしさに胸を詰まらせる。「歌はタイムマシンなのか時間が巻き戻る気がする。俺を25年前に連れ戻してくれる」 そう思った途端…!
投稿者:スタッフ | 投稿時間:07:40 | カテゴリ:オーディオドラマ