生きるスキル

"火災"からのサバイバル⑨炎だけでなく、煙も怖い。

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怖いのは炎だけではありません。
一般家庭でも注意が必要ですが雑居ビルやホテル、地下街での火災では、出口まで遠いことがあるので“煙”にも注意しなければならないといいます。

最初は水蒸気を含んだ白い煙で視界を奪い避難すべき方向をわからなくさせることがあります。
やがて真っ黒い煙になっていきますが、なにより怖いのは、この煙には、一酸化炭素のような有毒ガスを含んでいる場合があるということです。

煙は上から溜まっていきます。姿勢を低くし、煙を吸い込まないように布で口と鼻を覆いながら非常口に向かいます。煙が天井に張り付いている間に逃げなければなりません。

防火扉(防火戸)を通ったあとは、必ず閉めるように注意してください。

ゆっくり広がっていた煙も、防火扉を越え非常階段に至ると、秒速3~5mの速さで急上昇するようになります。
これは人間が階段をあがる速さの10倍以上。10階建てのビルなら10秒くらいで最上階に煙が到達してしまうのです。あなたが防火扉を開けっ放しにしたことで、多くの人が犠牲になってしまいかねないのです。

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