発掘って何?

そもそも発掘とは何か??まずお話しいたしましょう。そもそも発掘とは何か??まずお話しいたしましょう。

実はNHKには、過去に放送した番組が全てVTRテープで残っているわけではありません。全てが生放送だったテレビ放送初期の頃はもちろん、その後もほとんどの番組は、放送されたらお役御免。保存される番組は限られていました。まだ、アーカイブスという考え方がなかった時代でした。
NHKが、番組の保存に体系的に取り組み始めたのは1981年(昭和56年)からです。つまり、テレビ放送が始まった1953年(昭和28年)から1970年代までは多くの番組が残されていないのです。

ではなぜ、せっかく放送した番組を残してこなかったのでしょうか?ではなぜ、せっかく放送した番組を残してこなかったのでしょうか?

実は放送用ビデオテープが非常に高価で、何度も上書きして使いまわしていたためなのです。当時、輸入品でしかなかった放送用の2インチテープ(テープの幅が2インチ:約6センチ)は1本100万円ほど。当時、高級車1台が買えるほどの値段でした。
そのためNHKドラマの“顔”ともいえる『大河ドラマ』でさえ、第1作の「花の生涯」から第15作の「花神」までは残っていても数本という状態です。
(*第14作の「風と雲と虹と」(1976年)全52回は残っています。)

そこで「発掘」です!そこで「発掘」です!

「発掘」とは『1970年代を中心としたNHKに未保存の番組を、主に「家庭用VTR」のビデオテープから探し出す』ことです。これまでも番組に出演してくださった俳優や歌手の皆さん、あるいは脚本家や音楽を担当した作曲家の皆さんなど、幅広い皆さんにご協力いただき「発掘」を続けてきました。また、郷土資料館や博物館へも協力を呼び掛けています。その結果、“幻の番組”と思われていたものが見つかり、NHKのアーカイブスに登録されています。その数はプロジェクト開始以来7600本を越えています(2017年10月末時点)。

もう一度テレビの画面に蘇った番組も!もう一度テレビの画面に蘇った番組も!

プロジェクトの目的は発掘してアーカイブスに登録するだけではありません。
『もう一度、皆さんに見ていただく』ことにも力を入れています。
放送では『ひるまえほっと』(関東地域のみの放送)の「発掘!お宝番組」のコーナーをはじめ、様々な番組やニュースで再びテレビ画面に登場しています。連続人形劇『プリンプリン物語』は念願の再放送も実現しました。また「番組公開ライブラリー」での公開や、埼玉・川口のNHKアーカイブスで行うイベントでの上映会など、“眠っていた番組”を皆さんに楽しんでいただく取り組みを続けています。

次は、いよいよ皆さんの出番です!次は、いよいよ皆さんの出番です!

テレビを愛してくださっている皆さんにも、是非ご協力いただきたいのです。もし、あなたの家のどこかで昔の録画テープ、ベータやUマチック(3/4インチテープ)、1/2オープンリールなどが眠っていたら…それは「お宝☆」かもしれません。あっ!そういえば、おじいちゃん、おばあちゃんの家で見た!という方もちょっと調べてみてください。そしてこのホームページの情報提供フォームからご一報を!


NHKアーカイブス部
番組発掘プロジェクト 一同

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