神奈川県有数の観光地で、多くの人が訪れる江の島。
実は、ことしの干支の「辰」、つまり「龍」と深い関わりがあるのを知っていますか。
龍を探して、横浜放送局の坂本有花キャスターが江の島を旅しました!
神奈川県藤沢市にある江の島。
1周およそ4キロで、歩いて回れる島です。
その江の島を回ってみると・・・。
迫力ある龍の姿が!
島の一番奥にある洞窟。ここにも龍がいます。
そして、島の中のお手洗い。
入り口の上の方をよく見てみると…。
やはり龍の姿が。
島のあちこちに龍の姿がありました。
そもそも江の島と龍は、どんなかかわりがあるのでしょうか。
教えてくださったのは、島の中にある江島神社に30年近く勤めている堀嵜壮さん。
龍との関わりは、江の島に伝わる、ある龍の伝説が由来になっていると教えてくれました。
こちらは、藤沢市の指定重要文化財「江嶋縁起絵巻」です。
頭が5つある五頭龍が、炎を吹きながら、いけにえになった人身ごくうをいままさに食ってしまおうという場面です。
江戸時代につくられたとされ、ふだんは非公開ですが、今回特別に見せてもらいました。
絵巻には、悪事を働く龍を改心させるため、弁財天が白い龍に乗って江の島に降り立つ姿などが描かれています。
弁財天が降りてくるところがこの江の島であって、江の島は、この弁財天と龍のお話がなければ成り立たないわけなんです。
そんなわけで、島の中には、たくさんの龍がいろんな所に存在してるんですね。
まだまだ龍がいるということで、ここからは堀嵜さん厳選!
ふつうに歩いているだけでは気づかない!?そんな龍を一緒に見て回りました。
奥津宮では、社殿のすぐ手前にある「灯ろう」に注目です!
巻きつくように龍が彫られています。
「中津宮」もよく見ると、たくさんの龍の姿がありました。
こちらは・・・
片方は口を閉じて、片方は口があいている形をとっています。あうんの龍です
社殿の中をよーく見ると見つかりますよ!
そして、「朱の鳥居」のすぐそばにある、こま犬の台座には。
これ実は「子どもの龍」なんです。
龍なのか、蛇なのかわかりづらいところですが、龍の成長段階の姿ということになります。
さらに「青銅の鳥居」にも龍がいました。
少し見上げてみると、見つかります。
江の島自体が龍との関わりでできた島であるということ、その江の島の成り立ちを思い起こさせるような、そういう龍がたくさん島の中にはあります。
そうした龍の姿を見ていただくのが、辰年のことし、江の島の歩き方のひとつの楽しみではないでしょうか。
ご紹介した洞窟「江の島岩屋」ですが、ことし中は、辰年にちなんで「たつ」や「りゅう」がお名前につく人は無料で、中に入ることができるということです。
龍と深い関わりがある江の島。
皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか。