アナウンサーやキャスターが企画・制作しているラジオ番組「はま☆キラ!」。
10月は横浜の街全体がステージになる横濱ジャズプロムナード連携企画「はま☆キラ!スペシャルジャズライブ」をお送りしました。
ゲストは、ギター&ボーカルのSaigenjiさん(サイゲンジ)。
世界中の音楽のエッセンスを取り入れてきたSaigenjiさんの魅力・世界観に迫りました!
NHK横浜キャスター 越田穂香
1975年広島生まれ、その後、沖縄、香港、東京へ。
南米フォルクローレやブラジル音楽を中心に、ジャズ・ソウル・ヒップホップなどさまざまな音楽を取り込んだ、表現の振り幅が魅力的なギタリスト、シンガーソングライターです。
♪1曲目「Ponta de areia~てぃんさぐぬ花」
♪2曲目「Great ocean road」
♪3曲目「椰子の実」
♪4曲目「Early summer」
♪5曲目「Samurai」
♪6曲目「弧動」
♪7曲目「Music Junkie」
♪8曲目「風の轍」
Saigenji名義では初めてのジャズプロムナードをとても楽しみにしていました!
最初の2曲は、海沿いの街・横浜にちなんで、ブラジルの海の曲と沖縄の曲を演奏します!
SaigenjiさんのCD収録に参加するなど、長い付き合い(戦友)だというヤマカミさん。
この日は、テナーサックス、ソプラノサックス、フルートと3種類の音色を響かせてくれました。
いろんな音を楽しんでいただけたらと思います!
Saigenjiさんが9歳のとき、アンデスのフォルクローレ(民族音楽)『コンドルは飛んでいく』に感銘を受けたといいます。
父が航空会社に勤めていて、転勤が多かったんです。
香港に住んでいる時に、母が流していたサイモン&ガーファンクルのレコードを聴いて、『コンドルは飛んでいく』の後ろに流れている民族音楽にパシーンとはまってしまって。
リコーダーを学校で習い始めた時だったので、リコーダーでケーナ(縦笛)のまねをしたりしていました。
Saigenjiさんの音楽をどう分析しますか?
Saigenjiさんの中に入ったさまざまな音楽の要素が、Saigenjiさんのフィルターを通して再現されています。
民謡みたいなものがベースにあるのかなと思って聞いていました。
南米の民謡から入ったので、そこが音楽の感じ方の原点になっています。
「音楽をすべて民謡」と捉えている所があって、ジャズも民謡の派生形だと考えています。民謡のグラデーションが自分の音楽ですね。
Saigenjiさんの歌声から魂のようなものを感じました!
最高の褒め言葉ですね!
僕はアカデミックな教育を全然受けずに音楽を始めたんです。でも、譜面を書かなくても音楽はできるので、それを突き詰めていって、今のスタイルになっていった感じがします。
曲をつくる時に大切にしていることはありますか?
音楽は、言葉がなくてもコミュニケーションができる部分があります。
英語だと「ノンバーバル」というのですが、その「ノンバーバル」な部分を、言葉であまり説明せずに音楽でできたらいいなと思っています。
今ここがいつの時代で、この場所がどこなのか分からなくなるような、白昼夢のような世界観をお持ちなんですよね。その世界にとらわれていくと、ヤマカミさんのフルートがストリングスのように聞こえたり、鳴っていないはずのパーカッションが聞こえてきたり。まやかしにとらわれているような感じがします。
ありがとうございます!
すごく少ない人数で音楽をやるんですけど、想像させるような音楽ができるといいなといつも思っています。
打ち合わせの時からエネルギッシュだったSaigenjiさん。ライブでは、2人だけで演奏しているとは思えないエネルギーと奥行きのある演奏を披露いただきました。
また、1曲1曲、音の表情を変えていくSaigenjiさんの演奏は、いろんな世界を旅しているかのような没入感があり、その日は1日余韻に浸りました。