神奈川県鎌倉市で、60年に1度という大規模な祭り、「洪鐘祭」が開かれました。
えとの「庚子」にあたる年に行われてきたとされる祭りで、鎌倉五山の1つ、円覚寺の鐘で国宝の「洪鐘」が鋳造されたことを祝って始まったと言われています。
久しぶりのお祭りに、沿道は大勢の人で賑わいました。
「洪鐘祭」はえとの「庚子」にあたる年に 行われてきたとされる60年に1度の祭りです。
鎌倉五山の1つ、円覚寺の鐘で国宝の「洪鐘(おおがね)」が鋳造されたことを祝って始まったといわれています。
洪鐘
国宝。高さ約259センチメートル。鋳物師の物部国光により、正安3年(1302年)に鋳造されたと記載されている。
新型コロナウイルスの影響で開催が3年間延期されていましたが、10月29日、およそ60年ぶりに開催されました。
地元の人たちおよそ800人がはっぴなどを着て、寺までの300メートルほどを練り歩きました。
行列では、「洪鐘」を模して作られたおよそ2メートル60センチの張り子が屋台で引かれました。
また、地域のみこしが担がれたり、獅子舞踊りが披露されたりして、沿道に集まった人たちは撮影するなどして楽しんでいました。
母親と妹と見に来たという中学1年生の男の子は、「長い行列でしたが、見ていて全然飽きませんでした。鐘が大きくて、印象的でした」と話していました。
実行委員会の関本利男会長
60年前に父親から『次はお前がやるんだぞ』と言われていたので、大成功となってよかったです。協力してくれた人にはありがとうのひと言です。子どもたちにも伝統が伝わるとうれしいです。