横浜市のポイント還元策「レシ活」。
集めたポイントが期限前に失効していたことが分かりました。
理由は?今後どうなる?詳しくお伝えします。
※追記※ 横浜市は8月2日、有効期限前に失効した4億円分のポイントを、9月中旬に復活させることを発表しました。
▼最大20%のポイント還元
「レシ活」は、新型コロナで影響を受けた飲食店の支援や、物価高騰への対策などとして横浜市が行った施策です。
おととし12月に初めて導入され、断続的にことし2月まで実施されました。
レシートをスマートフォンのカメラで撮影して送信すると、費用の最大20%がポイントで還元される仕組みです。
▼電子クーポン購入や現金で出金も
このポイントは、「電子クーポンの購入」と「出金」のいずれかにより利用することができます。「電子クーポンの購入」ではオンライン専用のギフトカードのほか、楽天ポイントやPontaポイントといった、各種ポイントと交換することができます。
一方、「出金」は振り込み先口座を登録した上で、希望金額を入力すると現金として受け取ることができます。
横浜市によりますと、レシ活で使用したアプリ内で付与されたポイントが、有効期限の前に失効していたということです。
失効したポイントはおよそ9万5000人分、総額4億円。
アプリの運営会社に確認したところ、ほとんどのケースで、120日に設定された有効期限のおよそ1日前に失効していたということです。
原因はアプリのシステムエラーとみられています。
ポイントの有効期限は変遷してきました。
市がおととし12月に「レシ活」を始めた当初は、アプリの運営会社は有効期限を「1年」としていましたが、去年8月に「120日」に短縮しました。
市は、ホームページで有効期限が120日であることを周知して、ポイントの使い忘れがないよう
呼びかけたほか、アプリでも失効日の7日前と前日に通知される仕組みになっていたとしています。
しかし、「レシ活」を利用する市民からは「有効期限があることを知らなかった」という声も多く寄せられているということです。
横浜市の山中市長は8月2日の記者会見で、有効期限の前に失効したおよそ4億円分のポイントについて、9月に復活させることを明らかにしました。
▼9月11日~15日に復活 有効期限は1月13日
事業者と協議した結果、9月11日から15日までの5日間に、アプリ上でポイントを復活させるということです。
復活したポイントの有効期限は、2024年の1月13日までとしています。
一方、有効期限を過ぎて失効したポイントは復活の対象にはならず、同額の現金を市に返金してもらう方向で、事業者と協議を進めているということです。
山中市長
多くの市民に不安を与えてしまい、心苦しい限りだ。市としても今後事業を行う場合は、こういった心配をおかけすることがないようにしていきたい。