6月11日の昼過ぎ、川崎駅近くの時計店に2人組が押し入る強盗事件が起きました。
警察は7月11日までに2人の容疑者を新たに逮捕しました。
押し入った2人組のうち、事件当日、大阪・高槻市の農作業員の26歳の被告(強盗の罪で起訴)が現場周辺で取り押さえられ、その後、起訴されました。
捜査関係者によりますと、調べに対し、「SNSの募集を見て応募した」と供述しているということです。
押し入った2人組は店の前で車から降りて押し入った疑いがあり、警察は現場から走って逃げたもう1人の実行役と、事件後に走り去ったレンタカーを運転していた人物の行方を捜査していました。
その結果、横浜市旭区の25歳の容疑者と住所不定無職の26歳の容疑者を7月11日までに強盗傷害の疑いで逮捕しました。
捜査関係者によりますと、25歳の容疑者は実行役とみられ、調べに対し、容疑を否認しているということです。
また、26歳の容疑者はレンタカーの運転手とみられ、容疑を認めているということです。
6月11日の午後1時頃、川崎市幸区にある高級腕時計を扱う時計店に2人組が押し入りました。
川崎駅から西に500メートルほどの商店街で人通りの多いところです。
2人組は、「出せよ」などといってバールでガラスケースをたたき割って逃げました。
現場の店舗では指輪やブレスレットなどの貴金属が並べられたショーケースが割られていて、床にはガラスの破片や商品とみられる時計などが散乱していました。
捜査員が写真をとったり、鑑識作業を行ったりする様子も確認できました。
強盗事件の現場方向から走って逃げてきた男を取り押さえたという、近くの飲食店に勤めるインド人の男性が当時の様子を話しました。
インド人の男性
「午後1時頃、『強盗だ』という声が聞こえ、店の外に出た。男2人が時計店の近くから走って逃げてきて、1人は、自分が勤める店の近くに走って逃げてきた。もう1人は反対方向へと逃げた。自分の方に走ってきた1人は目と口だけが開いた黒いマスクをしていた。ロープを男に投げたらつまづいて転んだので、近くにいた4人で取り押さえた。男のポケットからは高級腕時計が1つ出てきた」
事件のあった時計店の隣のビルにある店舗に設置されていた防犯カメラの映像には、顔を覆う黒い目出し帽をかぶった人物が逃げる様子が写っています。
道路の反対側に逃げる途中に、追いかけてきた人がとびかかり、とり押さえようとしています。
この数十メートル先では関わったとみられる人物1人が取り押さえられたということです。
事件が起きた11日の午後1時過ぎ、現場となった時計店の東側に位置する場所に設置された防犯カメラの映像です。
画面の右奥には事件の現場となった時計店があります。
午後1時2分ごろ、店側から黒い目出し帽のようなものをかぶった2人が、道路を飛び出して反対側に走る様子が写ってます。
このとき、時計店のすぐ目の前の道路に止まっていた黒っぽい車も画面の手前、東側へと急に走り出す様子が確認できます。
走って逃げた2人のうち1人は、道路を渡り、ビルとビルの間に逃げ込みました。
もう1人の人物は追いかける人に飛びつかれて転げ回りながらも逃走。
画面左の歩道を走っていき、複数の人がそのあとを追いかけています。
この人物はこの先で取り押さえられた八木被告とみられます。