ページの本文へ

  1. 首都圏ナビ
  2. かながわ情報羅針盤
  3. 神奈川県警と鉄道事業者が協力 痴漢撲滅へ取り組みを強化

神奈川県警と鉄道事業者が協力 痴漢撲滅へ取り組みを強化

  • 2023年06月05日

暑くなるこれからの時期、電車内での痴漢の被害や相談が増えるおそれがあります。
被害を防ぐための対策は?神奈川県警察本部に取材しました。

海老名駅でキャンペーン

海老名駅

薄着になるこれからの時期、電車内で痴漢の被害が増えるおそれがあります。
6月1日は海老名市にある海老名駅で、痴漢の被害防止を呼びかけるキャンペーンが行われました。
キャンペーンには、駅に乗り入れている3つの鉄道会社(JR・小田急電鉄・相模鉄道)の関係者などおよそ25人が参加しました。

警察官は、ボランティアで集まった大学生とともに駅の利用客に、「痴漢は犯罪です」「混雑した車両を避けましょう」などと書かれたチラシを配って注意を呼びかけました。
また、車内で被害を見かけた場合は、「場所をかわりましょうか」と周りの人から声をかけて欲しいと呼びかけていました。

6月は対策強化期間

配付されたチラシ

神奈川県警は、暑くなるこれからの時期、電車内での痴漢の被害や相談が増えるおそれがあることから、6月1日から15日までを「痴漢の対策強化期間」としています。
期間中は、県内各地の主な駅や商業施設などでチラシを配って注意を呼びかけます。

また、横浜市にある動物園・ズーラシアとコラボしてつくったデジタルポスターも駅で掲示します。 
「痴漢は絶対にやめなサイ」「絶対に後悔するゾウ」「絶対にトラえる」などです。

デジタルポスター

被害にあわないためには

電車での痴漢被害に遭わないためにできる対策を、神奈川県警生活安全総務課に聞きました。

・女性専用車両や防犯カメラがついている車両を利用する
・混雑している車両を避ける
・不審な人に近づかない、友達などと同乗する

被害件数は

神奈川県警生活安全総務課によりますと、2022年に神奈川県内で起きた痴漢被害(神奈川県の迷惑行為防止条例違反に該当する行為)は204件でした。
このうち、電車内での被害は114件と、全体の56%をしめました。

また、電車内で痴漢をしたとして警察に検挙された人は、2022年は112人でした。
2023年4月末現在では31人(前年同期比+8人)となっています。

小島室長

神奈川県警犯罪抑止対策室 小島博室長
「周りの人から『大丈夫ですか?』と声をかけるなど、みんなの力を合わせて被害を防いでいくことが大切です」

  • 鈴木ひとみ

    首都圏局 記者

    鈴木ひとみ

    2023年入局。福島県出身。東日本大震災を経験し、報道の道を志しました。

ページトップに戻る