5月下旬、サイクリングマップを手に湘南地域を自転車で巡ってきました。
一緒に巡ったのは、マップを作った大学生。
素敵な出会いや発見がありました。
でかけたのは5月下旬の土曜日。
予報は雨でしたが、晴れ間も出る気持ちいい一日になりました。
一緒に巡ってくれたのは東海大学4年生の、戸來藍那(へらい・あいな)さん。
神奈川県と大学の連携事業の一環で、地域を巡ってサイクリング用のマップを作りました。
お勧めの観光スポットや飲食店などが掲載されています。
戸來藍那さん
湘南地域はすごく魅力的な地域だと思います。もっともっと多くの人たちに魅力を知ってほしい。自分たちの大学生の視点で魅力を発信できるように、取材しました。
訪れたのは、サザンビーチちがさき。
サザンオールスターズの桑田佳祐さんが茅ヶ崎市出身ということから名づけられました。
茅ヶ崎の頭文字、Cのモニュメント「茅ヶ崎サザンC」が有名です。
この円のそばに立つことで縁が結ばれるっていう意味合いがあるそうです。
私も「いいことがありますように」と願いながら円(縁)をつくってきました!
サザンにちなんだスポットは他にも!
その名も、「サザン神社」。
15年前、サザンオールスターズの30周年を記念してつくられました。
神社をつくったサザン通り商店街・会長の小林さんにお話を聞きました。
小林さん
桑田くんは弟と同級生だったんですけど、まさかあんなに有名になるとは。茅ヶ崎を有名にしてくれたのは桑田くんなので。何もないのが寂しいので、神社を作ったんですよね。
全国から多くの人が訪れるこの神社。いまではファンの聖地になっています。
この日も、ファンの方がメッセージを寄せていました。
戸來さん
街をもりあげようっていう気持ちからこういったものが作られて、思いが詰まったところなのかなっていうふうに思います。
私も観光を学んでいて、地元の町おこしに関わりたいので、とても勉強になりました。
小林さんは神社の向かいで営むお茶の販売店で、訪れた人たちに無料でオリジナルの御朱印を配っています。
中央のハンコは、茅ヶ崎や桑田さんをイメージしたものです。
えぼし岩、ギター、サーフボード、桑田さんが得意なボーリングの4種類あるそうです。
続いては隣の平塚市に向かいました。
戸來さんがお勧めの場所に案内してくれるといいます。
私のおすすめの場所です。
やってきたのは駄菓子屋さん。
店主の鈴木さんです。
お店の始まりは90年以上前。
鈴木さんの祖父が甘納豆などを売り始めたのが最初だそうです。
その後、祖母や母が菓子やパン、いなり寿司など食料を扱うお店として営業。
鈴木さんも子どものころから店を手伝ってきましたが、母親の病気や育児のために13年前いったん店をたたみました。
しかし再開してほしいという人たちの声に押され、おととし駄菓子屋として再開しました。
鈴木さん
私もおばあちゃんがずっとやってきたのを見てきて、やっぱりいまの子たちにも同じ思いを体験させてあげたい、やりたいっていう気持ちがわいてきて再開しました。
楽しそうにお菓子を選ぶ子どもの姿が印象的でした。
鈴木さんは訪れた子供と家族のように接していました。
うちにきている子たちは、みんな自分の子どもみたい。いつも来たらいつもいるみたいな。みんなのいつもの場所になりたいなという気持ちでやってます。
実は、戸來さんは1年生の時は平塚市内のキャンパスに通う予定でしたが、新型コロナウイルス流行のため、オンラインでの授業となりました。
今回、サイクリングマップを制作するにあたって市内や周辺をめぐり、多くの人に会い、街を知ることができたのがうれしかったと話していました。
戸來さん
街の良さを体現した方がたくさんいらっしゃって、すごく自分も励みになりました。魅力的だなと思ったところに自分の足で訪れてほしいなって思います。
戸來さんたちがつくったマップは、神奈川県のホームページ(※NHKのサイトを離れます)でダウンロードできます。
今回、私も茅ヶ崎市と平塚市を初めて訪れました。
素敵な景色や人に、たくさん出会うことができました。
みなさんも気になるスポットを訪ねてみてはいかがでしょうか。