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コロナ禍で何が変わった?有楽町で30人に聞いてみた 5類移行1年で…

シリーズ新型コロナ5類移行から1年(1)
  • 2024年5月8日

新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行してからきょう(5月8日)で1年。私たち、NHK首都圏局では、コロナ禍が残した教訓と新たな感染症への備えについて考えます。この1年、皆さんの暮らしに変化があったか、街なかで話を伺いました。

ご自身の経験や感染対策への疑問など、皆さんのご意見をこちらからお寄せください。
                           (首都圏局/記者 古賀さくら)

30人インタビュー「コロナ禍で変わったことは?」

さまざまな世代が行き交う東京・有楽町で、コロナ禍の前後で、暮らしに変化があったかどうか、その変化はプラスかマイナスか、シールを貼ってもらいました。

都内在住
60代

良い方に変わった
よくなったとは思ってます。いろいろな事がなくなってしまって、大変だった時期もあるけれども、そこを乗り越えて強くなれた感じがします。

都内在住
30代

良くも悪くも変わった
人とのつきあいとか、生活の価値観が変わったかな。それがいい部分もあれば、悪い部分というか、よくない方に向いていることもあるかな。

コロナ禍で学生生活「人との関わり方を考えるきっかけに」

都内の大学2年生は、高校入学直後にコロナ禍に突入し、学校は、ほぼオンライン授業に。
学校行事もほとんど行われませんでしたが、こうした経験が人との関わり方を見直す機会になったといいます。

 

もっと青春したかったっていえば青春したかったけど、ある意味たぶん、いい思い出にはなったのではないかと思います。これまでは、いろいろな人と密につきあうことが正しいと思ってきましたが、それ以外にも人と関わる方法は色々あることがわかり、誰とどう関わるかという幅が広がりました。

オンラインやリモートの普及で

コロナ禍をきっかけに急速に進んだオンラインやリモートワークの影響を挙げる人も多くいました。

都内在住
40代

▼良い方に変わった
打ち合わせで地方出張に行くことがなくなり、ネットだけでできるようになりました。以前は月の半分くらいは出張でしたが、今は年に1回くらいになりました。

都内在住
20代

▼悪く変わった
対面でのコミュニケーションが減りました。
何でもかんでもオンラインで済ませることができるようになって、
以前より人間関係が希薄になったような気がします。

都内在住
50代

▼良くも悪くも変わった
以前は週3回ほどあった飲み会がほとんどなくなりました。
楽は楽ですし、出費もないので良い面もあるのですが、職場としてはどうかなと
いうことは感じています。

埼玉在住
50代

▼良くも悪くも変わった
フィットネスの指導者をしていますが、コロナ禍でオンラインでのレッスンをはじめました。今はもう、どちらかといったらオンラインの方が多いくらいで、海外の方も受けていただいてますし、だいぶ幅が広がりました。

千葉在住
50代男性

▼良い方に変わった
仕事で無駄な会議も減って、家族と過ごす時間がすごく増えて良かったです。

感染対策への意識の変化も

さらに、手洗いやマスクの着用、消毒などに対する意識の変化を挙げる人も多くいました。

都内在住
50代

職場では、まだマスクをしてる人がほとんどで、パーテーションもあります。
入り口に消毒液があることも、もう普通なことになっていますね。

横浜在住
60代夫婦

手洗いなどにはすごく気を付けるようになり、5類移行後もそのままやっています。
もう習慣になってる感じですね。

 

一方で、今も続く感染対策にモヤモヤするという声も聞かれました。

50代
保育士

皮膚科でもマスクを着用して下さいと求められる。本当に必要なのかな。

 

都内在住
20代

パーテーションは人とのコミュニケーションを本当に阻むような気がして、
やらない方がいいと思っています。効果あるかどうかもわからないです。

都内在住
50代

行動制限とか、外に出ちゃいけないとか、何だったんでしょうかね。コロナに感染したら大変でしたもんね。日本ではまた同じようなことがあったら同じように騒いで、学習しないような気がしますね。

コロナ禍で「良い方向に変わった」が

今回の「30人アンケート」の結果はこうなりました。

▼良い方向に変わった・・・15人
▼良くも悪くも変わった・・・7人
▼悪い方向に変わった・・・ 4人
▼一時的に変わったけど戻った・・・4人
▼変わらなかった・・・0人

コロナ禍の前後で何も変わっていないと言う人はいませんでした。
何らかの変化を感じていましたが、それが良かったか、悪かったのか、同じ出来事でも受け止めは分かれました。

5類移行後も終わらないコロナ

一方、なかには5類に移行したあともコロナ禍は終わっていないと感じさせられるお話も伺いました。

神奈川在住
70代

感染対策を継続
感染している人は結構多く、コロナ禍はちっとも終わっていないと思う。消毒をこまめにしたり、交通機関に乗っている時に、せきをしている人がいたら、サッと避けるなど、気をつけている。

都内在住

 

後遺症で仕事を辞めた
去年(2023年)10月頃、コロナに感染し、その1週間後にインフルエンザにも感染しました。そのあとことし1月に入ってから新型コロナの後遺症と診断されたんです。頭を使うと、頭痛がすごくて、もう耐えられなくなるくらいで、医師の指示で仕事も辞めました。今は少しずつ良くなってはいますが、人生が大きく変わりました。

都内在住
20代

新型コロナで母親亡くす
去年7月、50代の母が新型コロナに感染して亡くなりました。入院して1日も経たないうちに亡くなってしまったんです。人によっては、コロナはただの風邪と同じというようなことも言われますが、自分としては、ただの風邪と侮ることもできないですね。

みなさんの声 きかせてください

コロナ禍を改めて振り返る中で、「パーテーションや消毒などの対策に苦労したけど、どれだけ有効だったのか」「飲食店などの営業時間の短縮がどの程度感染防止に役立ったのか」といった、さまざまな対策についての疑問の声も聞かれました。

NHKでは、私たちの暮らしの目線からコロナ禍の課題を検証しています。
皆さんのコロナ禍での体験や疑問、ご意見を、ぜひこちらからお寄せください。

  • 古賀さくら

    首都圏局 記者

    古賀さくら

    前橋局、横浜局などを経て、2023年から首都圏局。医療福祉問題を精力的に取材。

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