増加傾向の自転車盗難被害を防ごうと、所沢警察署は地元の商店街とタッグを組んで、新たな取り組みを始めました。商店街にある店舗で配られるシールを3枚集めると、自転車の鍵や防犯グッズが無料でもらえるというもの。効果のほどは。
埼玉県警によりますと、ことしに入って10月末までに自転車を盗まれた数は、前の年の同じ時期と比べ2800件ほど多い1万1200件あまり。このうち、鍵をかけていなかったのは6970件で全体の6割を占めています。警察は地域の商店街と協力して、自転車の鍵をかけるように呼びかけるキャンペーンを行っています。
増加傾向の自転車盗難被害を減らそうと、所沢警察署は所沢パークタウン商店街と協力して、新たな取り組みを11月から始めました。
商店街にある33の店舗を訪れると、「鍵をかけて」と書かれたシールを1枚もらえます。専用の台紙にシールを3枚貼って所沢警察署に行くと、自転車の施錠に使用するダイヤルロックや、ライトといった防犯グッズと無料で交換できるということです。
「シールを集めるのは子どもだけでなく大人もわくわくします。自転車に鍵をかけて盗まれないようにしたいです」
警察によりますと、自転車にもともと付いている鍵に加えて、ダイヤルロックなどで鍵をかける「二重ロック」をすることで、より盗まれにくくなるということです。
所沢警察署 日向昇一生活安全課長
「集合住宅が自転車の盗難被害が一番多い場所なので、集合住宅内にある商店街に協力をお願いしました。盗まれた自転車のうち6割が無施錠で、ちょっとした買い物でも鍵をかける習慣をつけてもらいたいです」
この取り組みは12月27日まで行われています。毎日の生活に欠かせない自転車。盗難被害が少しでも減るといいですね。