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旬の真鯛(まだい)鯛めしなど“めでたい”絶品レシピ! 上田勝彦さんが指南

  • 2024年2月22日

旬の魚を存分に味わう方法を、“魚の伝道師”上田勝彦さんが伝授!今回は“たい”です。
この時期、たいは産卵のために浅瀬にやってくるので漁獲量が増え、手ごろな価格で手に入ります。産卵前で、脂が乗っておいしいといいます。卒業式や入学式など、お祝いシーズンに欠かせない“めでたい”レシピを教えていただきました。

炊飯器で簡単!うまみを存分に引き出す“たいめし”

ウエカツさん

たいの、おいしいだしの取り方、そして、身をふっくらジューシーに仕上げるポイントをご紹介します。

【たいめし】
<材料>
たい(400g前後)・・・1匹
米・・・4合
水・・・3と3/4カップ
貝割れ菜・・・適量
塩・・・適量
酒・・・適量

<作り方>
(1)たいは、頭を落とし、骨と皮つきの身に分けて切る(ここまでは鮮魚店などでもやってくれます)
(2)頭は半割にして、骨と一緒に血や汚れを水でよく洗い流す
(3)(2)をグリルでこんがり焼く

 

頭と骨は、一度焼いておくと、ものすごく濃厚なコクのあるだしが出るよ!

(4)米は、少し固めの水加減にして炊飯器に入れ、昆布、焼いた頭・骨と一緒に炊く
(5)皮つきの身を1cm角に切り、塩と酒で味付けする
(6)ごはんが炊きあがったら昆布と頭・骨を取り出し、熱いうちに(5)を入れて、余熱で3分ほど加熱する

 

たいの身は、ごはんと一緒に炊き込まない…。これを僕は、「炊かず飯」と呼んでいます。こうすると、身はふっくらジューシーのまま仕上がりますよ!

(7)最後にうす口しょうゆで味をととのえ、貝割れ菜を散らしてできあがり

 

上村
リポーター

たいのうまみがすごくよく出ていますね!最後に入れた身が柔らかくてちゃんと存在感があります!

めでたいレシピといえば!祝いたいの姿焼き

 

姿焼きはたいの姿を愛(め)でるもの、美しく焼き上げるコツをご紹介します!

【たいの姿焼き】
<材料>
たい(400g前後) ・・・1匹
塩・・・適量
南天の葉(季節の葉)

<作り方>
(1)尾頭付きのたいを用意、腹の横から包丁を入れ、内臓を取りだす(ここまでは鮮魚店などでもやってくれます)
(2)ひれが取れないように、えらの中にしまっておく

(3)焼いたときに皮が破れないよう、ひれ際を中心に、串で穴をあける

(4)海水程度の塩水に、(3)を1分ほど漬ける

(5)(4)を塩水から出し、キッチンペーパーで挟んでラップをして、一晩寝かせる

 

この方法だと、余分な水分が抜けて、中まで均等に塩が入るよ!

(6)ひれ・尻尾に化粧塩をし、焦げやすい胸ひれと尻尾はアルミホイルで保護しておく

(7)グリルでこんがり焼き上げる

 

祝いたいの姿焼きは飾っておくものだから、しっかり焼き締まっていなければいけない。少しだけ我慢して、じっくり焼こう!

(8)頭をやや下げ気味にして器に乗せ、南天など季節の葉を添えてできあがり

 

 

少し手間がかかるけれど、せっかくのハレの日ですから、お祝いする人のことを思って、丁寧に仕上げてくださいね!
たいが安くておいしくなる季節、いろいろな料理にぜひチャレンジしてほしいと思います。

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