【動画】「絶景ヨガ」in“秘境”小笠原＆“名建築”横浜 松本莉緒さんとレッスン

松本莉緒さんオススメ “絶景ヨガ”の魅力

ヨガインストラクターの松本莉緒さんは、10代、20代の頃、俳優として『聖者の行進』、『モテキ』など数多くのドラマや映画に出演しました。ヨガを始めたのは俳優としてめまぐるしい日々を送っていた20年前。30歳のときに本格的にヨガの勉強を始め、2014年にヨガインストラクターの資格を取得しました。

松本さんが屋外でのヨガの魅力に気づいたのは、インドネシアのバリ島を訪れたとき。大自然の中でのヨガにひかれ、以来、奄美大島や沖縄、淡路島、新潟、インドなど約10か所でヨガを教えてきました。

小笠原の静寂のビーチで･･･ 疲れと緊張をほどくヨガ

まず、南国の絶景ヨガの舞台は、東京から南へ1000キロ、船で24時間かけて訪れた小笠原諸島。
海底の火山活動によって4800万年前に誕生し、歴史上、大陸と一度もつながったことがありません。
偶然たどり着いた生き物たちが長い年月をかけて独自の生態系を築いた島々で、世界でここにしか生息しない固有の動植物は600種類近く。2011年に世界自然遺産に登録されました。

小笠原の父島にある、プライベートビーチのように静かでこぢんまりとした白砂のビーチ、コペペ海岸で最初の“絶景ヨガ”を…。人が少なく、青い海と波の音をゆったり味わうことができます。ヨガをするのにぴったりの場所です。

ここで行うのは、胸を開き・ひねる動きで深い呼吸を促進するポーズ。腕も動かし、背中から肩にかけての筋肉のこわばりもゆるめます。疲れと緊張をほどくヨガです。

クジラのように雄大な動きで全身のバランスを整えるヨガ

パノラマの大海原を臨む「ウェザーステーション展望台」は気象観測所の跡地に作られていて、2月から4月はホエールウォッチングの人気スポットになります。

夏、餌を求めてアリューシャン列島周辺などに行っていたクジラが、繁殖、子育てのために小笠原諸島周辺にやってくるのです。ジャンプをするように跳びだしたり、胸びれや尾びれで海面をたたいたり、雄大な姿を見せてくれます。

そんなウェザーステーションで行うヨガでは、クジラのように大きく動きました。下半身の筋力を強化し、血流が全身に巡っていくポーズです。適度な動きでリラックス効果も期待できます。

“ハートロック”で心を安定させるヨガ

父島の数ある絶景の中でも大きなインパクトを放つのが、海から見ると赤いハートの形をした高さ約250メートルの断崖絶壁。“ハートロック”と呼ばれる千尋岩です。長い年月をかけて地層がずれてハートの形になり、そこへ酸化鉄を含んだ土が流れて赤くなりました。

そんな赤土の大地を感じながら行ったヨガはグラウンディング。はだしになり、しっかり大地を感じながら行います。体の動きに合わせてゆったりとした呼吸を繰り返すことで神経系に働きかけ、心のバランスを整えます。

この“ハートロック”に行くには、2時間ほどの山道を歩かなければなりません。道を覆うのは深い森。固有種の植物がいっぱいです。世界でここだけの魅惑の森。
松本さんが味わった旅気分をここでちょっとお届けします。

“ハートロック”への道

巨大ガジュマルの生命を感じながら… 体をほぐすヨガ

“ハートロック”に向かう道を途中でそれると、もう一つ、魅惑の光景が。巨大なガジュマルの林です。縦横無尽に曲がったりひねったり交差したりしながら空間を覆い尽くしています。

樹木の生命力を感じながら、体をひねらせる難しいポーズにもチャレンジ。全身のコリをほぐし、血流の促進も期待できます。

風を感じながら…自律神経を整える呼吸

ポーズをとるだけがヨガではありません。自律神経を整える片鼻呼吸法。吸うときは交感神経、吐くときは副交感神経が優位になります。吐く息を長くすることでリラックス状態に導きます。イライラを鎮めたいときにもオススメです。

周囲一帯を森の緑が覆い、外側には海がどこまでも広がる一望する岩山で、風を感じながら行いました。

船に乗ってショートトリップ！“異世界”が広がる南島で休息のヨガ

父島からボートで30分をかけて向かったのは南島。
4000万年～2000万年前にかけて堆積した石灰岩が、雨などで侵食されたあと一部が海に沈んでできた地形で、海水が入り込む池や、鋭くとがった岩、窪地などが独自の風景を作り出しています。
青い池と岩のアーチ、白く輝く砂地を囲う緑の外輪山･･･、息をのむような“異世界”です。

そんな絶景に癒やされながら、上半身や首周りを重点的にほぐし、良質な睡眠に欠かせない呼吸を整えました。
なかなか眠れないときや呼吸が浅く感じるとき、デスクワークなどで上半身がまるまってしまったときにもオススメです。

横浜の“名建築” で！凝り固まった“体の土台”をほぐすヨガ

“絶景ヨガ”を、都会の“名建築”でも！
緑がいっぱいで、ゆったり開放的な心安らぐ空間…神奈川・横浜市の三溪園です。
横浜の発展に貢献した実業家・原三溪がつくった広さ約53,000坪の日本庭園。国の重要文化財など17棟の歴史的な建築物があり、園全体が国の名勝に指定されています。建物内の静寂な空間では、これまでにもヨガのイベントが行われています。

行ったのは、背中から太ももの付け根をつなぐ「腸腰筋」をほぐすヨガです。
腸腰筋は腰椎や骨盤を支え、股関節を曲げる大切な筋肉。デスクワークや車の運転、テレビの前で座って過ごすなど同じ姿勢を続けるとこわばってしまいがちです。血流の悪化や体の冷え、腰痛の原因になることもあります。腸腰筋をストレッチして、体も気分も一新…ポーズを3つご紹介します。
※撮影は特別な許可を得て行いました