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災害時の備蓄に便利!“ロングライフ紙パック” 今泉マユ子さんに聞く

  • 2023年9月29日

地震や台風・水害などの災害時に備え、備蓄食品に便利な“ロングライフ紙パック”をご存じですか?

外側は紙、内側はアルミ箔(はく)をコーティングしている紙パックのことで、光や酸素による劣化を防げるため、長期間、常温で保管することができます。
使ったあとは小さくまとめて捨てることもでき、災害時にゴミを減らせられるところも利点の一つ!
最近では、牛乳や野菜ジュース、コーンやトマトの水煮、豆腐まで、幅広い商品が販売されています。

防災食アドバイザーの今泉マユ子さんに、お店ではどのように販売されているのか、そして、備蓄のしかたや食べ方まで、詳しく教えていただきました!

スーパーで“ロングライフ紙パック”の商品を探してみよう!

防災食を研究し全国でその方法を伝えている、管理栄養士で防災食アドバイザーの今泉マユ子さん。
いまスーパーでは、ロングライフ紙パックの商品がたくさん販売されていますが、意外と知らずに手に取っている人が多いといいます。
そこで、まずはスーパーの店頭で、ロングライフ紙パックの商品を探してみました。

★牛乳も⁉ 表示されている「常温保存可能」の文字に注目!

防災食アドバイザー 今泉マユ子さん
「牛乳のパックには、『常温保存可能』という文字が記されています。
賞味期限は、メーカーにもよりますが、だいたい2か月ほど。原料は生乳100%で、保存料などは入っていません。
高温殺菌していて、バリア機能のあるロングライフ紙パックに無菌の状態で充填しているため、長期間、常温で保存することができるんです。
そして今、ほとんどのジュース類が、ロングライフ紙パックになっています。購入するときに、保存方法を確認してみてください」

★まとめ買いのできるケース販売に注目!
お店によっては、まとめ買いができるように、ケース販売しているところもあります。
豆乳やコーヒー、野菜ジュース類などは、このように販売されることが多くなっています。

★缶詰などの常温コーナーに注目!​​​​​
コーンやトマトの水煮なども、ロングライフ紙パックのものが出ています。
災害時には野菜が不足しがちなので、備蓄するのにオススメです。

今泉さんオススメ!ロングライフ紙パックの“豆腐”

今泉さん

災害時に役立つ、私のオススメは“豆腐”です。
材料は大豆・水・にがりだけで、保存料は入っておらず、賞味期間は157日間。世代を問わず食べられる、とっても便利な食材だと思います。わが家ではいつも常備していますよ!

備蓄のコツは “ローリングストック”

ふだんから使って買い足す“ローリングストック”が備蓄のコツ!
家庭でどのように備蓄すればいよいのか、今泉さんのお宅を見せていただきました。

 

わが家では、本棚を使って備蓄しています。左に賞味期限の近いものを入れて、左から順番に使っていきます。
賞味期限が長いからといってしまっておくのではなく、使って買い足す。ふだんから食べることが大事なんです!

災害時に役立つ“豆腐”の調理法

豆腐はそのまま食べてもおいしいですが、自宅にある調味料をかければ、飽きずに食べ続けることができます。
今回は、災害時にオススメの料理も教えていただきました。
洗い物を減らすため、ポリ袋を使って調理していきます!

【白あえ】
<材料>(2人分)
・豆腐・・・・1丁(300g)
・カットわかめ・・・大さじ1
・塩昆布・・・大さじ2
・コーン・・・適量
・いりごま(白)・・・適量

<作り方>
ポリ袋に材料をすべて入れて混ぜるだけ!

 

豆腐には、水分がたくさん含まれています。この水分を使って乾物を戻すことができるんです。 わかめや切り干し大根などと合わせれば、栄養バランスもとってもよくなります。 ふだんの食事でも、ぜひ試してみてくださいね!

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