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関東大震災100年 災害に備える!「避難場所」とは?どんな設備が?

  • 2023年9月1日

関東大震災から100年。みなさんは災害への備えをしていますか?
今回は、身近なところにある『避難場所』についてお伝えします。
この避難場所、最近は災害時に役立つ設備が備わっているところが増えています。
設備の使い方を事前に知ることで、避難生活を支えるヒントになりますよ!

「避難所」と「避難場所」の違いとは?

東京・小金井市を中心に、防災イベントを開いたり、防災情報をラジオで発信したりしている青木紘子さん。
「避難所」と「避難場所」の違いについて聞いてみると…。

青木紘子さん
「屋根のついたマークが『避難所』です。災害によって家屋が被害を受け、住むことができないと判断した場合に、避難して生活する場所です。
そして、屋根のついていないマークが『避難場所』です。火災や自宅倒壊などの危険から身を守るため、一時的に避難する場所です。避難所に行く前に、まずは避難場所に行くことが推奨されています」

最寄りの「避難場所」に何があるのかを知ることが大事!

各自治体が作成している防災マップを見て、自宅近くにある「避難場所」の位置を確認してください。
避難場所の呼び方は、市町村によって異なる場合もあります。
小金井市では、小中学校や公園など20か所を“一時(いっとき)避難場所”と呼んでいます。今回は、“一時避難場所”の一つ、梶野公園を紹介します。

■いつでも水が出る“手押し井戸”

地下水をくみ上げている井戸で、いつでも水が出ます。
飲み水としては使えませんが、生活用水として避難生活中も利用することができます。

■生活必需品の“備蓄倉庫”

小金井市では、水や食料などの生活必需品が、市内42か所の倉庫に分散して備蓄してあります。全体の量は、市民が家庭で備蓄していることを想定したうえでの、予想される避難者数の3日分です。

■仮設の“マンホールトイレ”

井戸水の配管とつながったマンホールの上に、仮設のトイレを設置します。
梶野公園には、5台設置する設備が整っています。

■炊き出しができる“かまどベンチ”

ベンチの座面を取り外し、中にある鉄板を下に敷いて、炭やまきを置きます。鍋ややかんを置けば、炊き出しができます。

青木さん
「食材や火をおこす燃料は自分たちで準備しなければいけません。だからこそ、こうした設備があることを知って、どうやって使っていくかを地域で考えることが大切です。ふだんから備えておけば、防災に強い地域づくりができます」

知っておくと便利!災害時の飲み水は“災害時給水ステーション”へ

災害時、もし水道が出なくなったときに、水を配る場所があります。
東京都の場合は、東京都水道局が整備する浄水場や給水所などの一角に設けられる「災害時給水ステーション」です。半径約2キロ以内に1か所、全部で213か所あり、東京都水道局のホームページで確認することができます。

青木さん
「給水所に行くときは、必ず容器を持って行ってください。このようなリュックの容器があると、簡単に運べて便利です。東京都以外の災害時の給水場所は、各自治体に問い合わせてみてください。備えることが減災につながります。ぜひ、参考にしてみてください」

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