1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. おはよう日本 関東甲信越
  4. 田崎真也さんと行く!神奈川・小田原の恵みを味わい尽くす“美食旅”

田崎真也さんと行く!神奈川・小田原の恵みを味わい尽くす“美食旅”

  • 2023年6月9日

ワインソムリエの田崎真也さんと、その土地ならではの恵みやお酒を味わい尽くし、究極の食卓をご提案する、“くらしり流 美食旅”。

舞台は、相模湾に面する神奈川県小田原市。日本三大深海湾の一つとも言われる相模湾は、深さによってさまざまな魚が生息し、小田原漁港には、年間約300種類もの魚が水揚げされています。

大の釣り好き、田崎さんおすすめの“幻の魚”・オニカサゴで作る絶品料理に、ミネラル分豊富な地下水でつくる小田原のかまぼこを使ったオシャレな1品など、田崎さんならではの視点で味わう“小田原の美食旅”へ、どうぞご一緒に!

釣り歴50年以上!魚を愛してやまないワインソムリエ・田崎真也さん

日本ソムリエ協会の会長でもある田崎真也さん。ソムリエのオリンピックと言われる「世界最優秀ソムリエコンクール」で、日本人でただ一人優勝したことがある、ソムリエ界の第一人者です。
そんな田崎さんですが、実は、子どものころから大の釣り好き。さまざまな地域で大物を釣り上げ、その腕前はプロ級です。魚を愛してやまない田崎さんが提案する魚料理とは…。

カサゴの酒蒸し~レモン・ライム・ハイビスカス風味で~

この時期、田崎さんおすすめの魚が、深さ100mほどの海底に住む“オニカサゴ”。淡白な白身で身が引き締まってうま味の強いのが特徴ですが、市場にはほとんど出回らず、“幻の魚”と言われています。
そんな“オニカサゴ”で作る1品。カサゴがなければキンメダイで作ってもおいしいですよ。

田崎さん

カサゴは骨からダシがよく出るので、丸ごと酒蒸しにします!
たっぷりのレモンとライムを入れてさっぱりと。そして、ハイビスカスティーを入れると、ピンク色に染まり、見た目にも華やかな一品になります。今回釣った3種類のカサゴを調理しました。

<材料>
オニカサゴ・・・1尾
フサカサゴ・・・1尾
アヤメカサゴ・・・1尾  
※カサゴがなければキンメダイでも。(頭付きなど骨があるとダシがよく出ます)
レモン・ライム・・・各1個分
日本酒・・・180ml
レモン汁・・・20ml
ハイビスカスティー・・・適量
ジュニパーベリー・・・小さじ1杯ほど
※ジュニパーベリーとはねずの実のことで、お酒のジンの原料です。
塩・・・適量
エキストラバージンオリーブ油・・・適量

<作り方>
(1)カサゴの下処理をする(うろこをとってひれをカットし、内臓をとる)
(2)日本酒1合(180ml)とレモン汁を鍋に入れて火にかける 
そこに、ハイビスカスティー(適量)を入れる
(3)沸いてきたらカサゴを入れ、沸騰したら弱火にして、スライスしたレモンとライムを入れる
(4)ジュニパーベリー(なければ、こしょうやお酒のジンを振りかけてもOK)と塩を入れ、ふたをして火を通す
(5)火が通ったら皿に盛って、エキストラバージンオリーブ油をたっぷりかけてできあがり

 

料理と一緒にお酒を合わせると、もっとおいしくいただけますよ!お酒は第三のソースです!

第三のソースになるお酒は…
合うお酒:スパークリングの日本酒、ロゼのスパークリングワイン
※お酒が飲めない方は、ハイビスカスティーがおすすめ!

洋風にアレンジ!かまぼこのミルフィーユ

小田原といえば、かまぼこ。相模湾でとれる豊富な魚と良質な地下水でつくるそのかまぼこを使って、田崎さん流の1品を作ってもらいました。もちろん、ご家庭ではどんなかまぼこを使ってもかまいません。ぜひお試し下さい。

 

かまぼこは、フランス料理に例えると“魚のテリーヌ”。洋風にアレンジしてもおいしいんです。
かまぼこの塩味とクリームチーズを調和させ、生ハムのうま味を加えてふくよかな印象を出してみました。

<材料>
生ハム・・・12枚(3ミリほどに切ったかまぼこと同じくらいの大きさ)
かまぼこ・・・16枚(3ミリほどに切ったもの)
クリームチーズ・・・適量
黒こしょう・・・少々

<作り方>
(1)3ミリほどに切ったかまぼこの上に、クリームチーズを塗るように乗せ、もう一枚のかまぼこではさむ
(2)(1)の両面を生ハムではさむ
※順番は、生ハム・かまぼこ・クリームチーズ・かまぼこ・生ハム
(3)分量分をすべてはさんだら、粗く潰した黒こしょうを乗せてできあがり
(口の中に入れたあと、最後にこしょうをかじると、最高です!)

 

食べていると、こしょうが出てきたり、生ハムの塩味が出てきたり、かまぼこの食感が出てきたり、いろいろな味を楽しめると思います。さらに、甘めの日本酒と一緒にいただくと、すべてを包み込むような余韻にも浸れるはず。
ぜひ、お酒との相性も楽しんでみてください。

第三のソースになるお酒は…
合うお酒:ジントニック(前菜として食べる場合におすすめ)、純米吟醸(メイン料理後のつまみとして食べる場合におすすめ)
※お酒が飲めない方は、牛乳を使った飲み物や、ヨーグルトジュース、バナナジュースなどがおすすめ!

ページトップに戻る