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  • 2024年5月9日

関東と長野で相次ぐ一軒家狙った強盗などの被害 対策どうする?“戸締まりの徹底と侵入しにくい環境作り”

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大型連休の期間中から関東地方と長野県で一軒家が狙われる2人組による強盗などの被害が相次いでいます。

被害に遭わないためには、どうすればいいのか。

相次ぐ戸建ての住宅が狙われる強盗事件について長年にわたって個人宅などに防犯対策を支援してきた防犯アドバイザーの京師美佳さんは、家にいるときも鍵をかけるなど戸締まりを徹底したうえで、犯人に入りにくいと感じさせる環境作りが重要だと指摘しています。

“犯人に入りにくいと感じさせる環境作り”

防犯アドバイザーの京師美佳さんによりますと、山あいの集落などでは、鍵をかけない家も少なくないとして家にいるときでもドアや窓に鍵をかけるなど戸締まりをしっかり行い、基本的な対策を徹底してほしいということです。

その上で強盗の犯人は音や光、人の目に加え時間がかかる行動を嫌がる傾向があり、この4点に重点を置いて防犯対策を進めることが効果的だと指摘しています。

具体的には、防犯カメラやセンサーライトは犯人に押し入ることを思いとどまらせる効果があるほか、防犯カメラを設置していることを示すステッカーを貼ることも有効だということです。

さらに、窓ガラスに専用の防犯フィルムを貼って割れにくくすることも侵入に時間がかかるため、犯人のターゲットになりにくくなるとしています。

また、手軽な対策として玄関先にプランターなどを置いてガーデニングを行うことも周囲の目が集まることを嫌う強盗犯を遠ざける工夫として有効的だということです。

京師さんは、次のように呼びかけています。

防犯アドバイザー 京師美佳さん
「被害に遭う側が対策を取らなければならない点は理不尽なことだが、命に関わることなので、自分の身は自分で守るということを徹底してほしい」

山あいの戸建て 相次いで狙われる

大型連休の期間中から関東地方と長野県で一軒家が狙われる2人組による強盗などの被害が相次いでいます。

(4/30 栃木・日光)
栃木県日光市では4月30日の午前0時ごろ2人組の男が住宅に押し入り、寝ていた75歳の男性を「金を出せ」と脅しました。
男性が拒むと2人組は、手足をネクタイで縛って家の中を物色し、現金3万4000円が入った財布やキャッシュカードが奪われました。

(5/6 長野・松本)
また、5月6日の午前2時ごろには、松本市の住宅にも2人組の男が押し入り、50代の男性に刃物のようなものを突きつけて「金を出せ」と脅したうえ現金10数万円を奪って逃げました。

男性は、縛られていて、脇腹の痛みを訴えているということです。

(5/8 群馬・安中)
そして、5月8日未明には群馬県安中市の住宅に2人の男が押し入り、70歳の男性に刃物を突きつけて脅し腕を粘着テープで縛って財布などを奪って逃げました。

◆被害は山あい 時間帯は午前0時から午前2時ごろ◆
各地の警察によりますと、被害に遭ったのはいずれも山あいにある隣の民家とは距離がある住宅で、付近に防犯カメラなども少ないエリアだということです。

また、午前0時ごろから午前2時ごろにかけての未明の時間帯に起きていて、いずれも被害者は粘着テープなどで縛られていました。各地の警察は強盗傷害事件や強盗事件として捜査するとともに関連についても調べることにしています。

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