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神奈川 座間出身 井上尚弥 5月6日のルイス・ネリと東京ドームでの防衛戦“とてつもない試合をしたい”と意気込む

  • 2024年4月11日

プロボクシングで2階級4団体統一を果たした神奈川県座間市出身の井上尚弥選手。

5月6日に世界タイトルマッチとなるスーパーバンタム級の主要4団体の防衛戦に臨むことになっています。対戦相手は元世界チャンピオンでメキシコのルイス・ネリ選手です。

井上選手は、自身の誕生日の4月10日に防衛戦に向けた練習を公開し、「とてつもない試合をしたい」と意気込みを述べました。

防衛戦に向けた練習公開

井上選手は、去年12月スーパーバンタム級で主要4団体の王座統一を果たし、バンタム級と合わせて史上2人目となる2階級での快挙を達成しました。

5月6日に東京ドームでは34年ぶりの世界タイトルマッチとなるスーパーバンタム級の主要4団体の防衛戦に臨むことになっていて、4月10日は所属する横浜市のジムで10分あまり練習を公開しました。

井上選手は、シャドーボクシングでキレのある動きを見せたほか、サンドバックに向かって右ストレートや左右のフックを力強く打ち込んでいました。

井上選手“とてつもない試合をしたい”

また、4月10日に31歳の誕生日を迎えた井上選手は、練習前にジムの大橋秀行会長から花束を贈られると笑顔を見せていました。

東京ドームでの試合について井上選手は次のように意気込みを話しました。

井上尚弥選手
「5万人近いファンの声援は自分にとってプラスになる。どのパンチでも倒せる準備をして、とてつもない試合をしたい」

ルイス・ネリ選手については

対戦相手のメキシコのルイス・ネリ選手は元世界チャンピオンで、6年前、山中慎介さんとの世界タイトルマッチで制限体重をオーバーするなどしたため、これまで日本での活動が無期限停止となっていました。

井上選手は、ネリ選手について次のように話していました。

井上選手
「荒々しいイメージがあるが、ディフェンス力もある。リスクも大きいが、白熱したハラハラする試合ができると思う」

井上尚弥選手とは

井上尚弥選手は、神奈川県出身の31歳。
父親の真吾さんの影響で6歳からボクシングを始めました。
高校生の時に全日本選手権を制するなどアマチュアのタイトル7冠を達成して注目を集め、高校卒業後の2012年、19歳でプロデビューしました。

破壊力のあるパンチを持ち味に勝利を重ね、2014年にはプロ6戦目でライトフライ級の世界チャンピオンとなり、その後、スーパーフライ級とバンタム級でも世界チャンピオンに輝きました。

2019年には団体の枠を超えてその階級で最も強い選手を決める大会、「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」のバンタム級決勝で5階級制覇の経験があるフィリピンのノニト・ドネア選手に判定勝ちを収めて優勝しました。

そして、アメリカで権威のあるボクシング専門誌「ザ・リング」が選ぶ、すべての階級を通じて最も強い選手を決めるランキング「パウンド・フォー・パウンド」で日本選手として初めて1位になり、2022年12月には日本選手で初めて4団体王座統一をバンタム級で成し遂げました。

そして2階級での4団体統一を目指すため、2023年1月にベルトをすべて返上して1つ上のスーパーバンタム級に階級を上げました。

その初戦として2023年7月にWBCとWBOの2団体統一チャンピオンで、アメリカのスティーブン・フルトン選手とタイトルマッチで対戦し、テクニカルノックアウト勝ちして日本の男子選手として2人目となる4階級制覇を果たしました。

そして、2023年12月に史上2人目の2階級での4団体統一チャンピオンに輝きました。

プロでの成績は、4月11日時点で26戦全勝。
このうち23試合でノックアウト勝ちを収めています。

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