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JR東日本のオフピーク定期券 割引率拡大 価格や利用時間の仕組みは

  • 2024年3月12日

JR東日本の「オフピーク定期券」は去年3月に発売されました。朝のラッシュ時間帯を避けて鉄道で通勤する人の定期代を割引くものですが、購入者が伸び悩んでいます。このため会社では、割引率を拡大することになりました。新たな動きと、この定期券の価格や利用時間の仕組みについて合わせてまとめました。

JR東日本のオフピーク定期券 これまでの価格

JR東日本の「オフピーク定期券」は、車内の混雑を緩和するため朝のラッシュ時に利用できない時間帯がある代わりに、通常の定期券より価格が安くなるもので、去年3月から発売されました。販売されるのは通勤定期券のみで、価格は10%程度値下げされ、朝のラッシュ時間帯を避けて通勤する人は定期代が割安になります。

朝の時間帯に使用すると精算が必要

「オフピーク定期券」は、駅ごとに設定された朝の1時間半の時間帯に入場した場合は、利用することができません。
例えば、大船駅や取手駅は午前6時40分から8時10分、東京駅や新宿駅は午前7時半から9時で、この時間帯に入場した場合は普通運賃の精算が必要となります。

購入は目標の半分 混雑緩和の効果も期待ほどは…

「オフピーク定期券」は、発売開始から間もなく1年となりますが、対象となるエリアでこの定期券を購入したのは20万人ほどで目標の半分程度にとどまっています。
また、購入者は、そもそもラッシュ時間帯以外に乗車していた人がほとんどで、混雑緩和の効果が期待していたほど見られていないということです。

割引率拡大 企業へのPRも進める

このため、会社ではことし10月から、通常の定期券と比べた割引率を現在の10%から15%に拡大することになりました。
切り替えが進まない理由には、周知不足に加え、通勤の定期代は企業側が負担することが多く利用者がメリットを感じにくいこともあるということで、企業へのPRも進めることにしています。

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