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東急東横線 大井町線 自由が丘 駅前の再開発どうなる 目黒区の支援は

  • 2024年2月2日

「自由が丘」というと、どんなイメージでしょうか。人気を集めてきた街ですが、最近、変化が起きています。都心や周辺の二子玉川や、武蔵小杉などで、大規模な再開発が行われたことで相対的に存在感が低下しているという意見が出ています。こうしたなか長年懸案とされてきた駅前の再開発事業が本格化することになりました。その動きをまとめました。

自由が丘 人気に変化か

東京・目黒区の「自由が丘」は、東急東横線と大井町線の駅があり、周辺には、個性的な店が建ち並ぶ人気の街です。
駅前で3代にわたって精米店を営んできた「自由が丘商店街振興組合」の原武理事長は、最近、街の人気が低下していると感じることがあるといいます。

原武 理事長

もう昭和の建物ばっかりで。今もおしゃれなんて言っていましたけど、そんな街にも関わらず、実はもう平成から建てたビルって1棟しかなくて。

沿線にライバル 再開発の出遅れも

さらに影響を受けているのが沿線の街で進む再開発の動きです。「二子玉川」ではベビーカーでも買い物がしやすいように歩道を整備しました。さらに、「武蔵小杉」でもタワーマンションの開発が相次ぎファミリー層の人気を集めています。再開発の出遅れが人気の低下に拍車をかけていると考えています。

長年の懸案 駅前の再開発が本格化へ

自由が丘駅前の再開発は10年以上前から議論が続けられてきましたが、危機感から地元の商店主らが中心となり、新年度、駅前の再開発を本格化することになりました。

住居や商業施設 高さ60メートルのビル

計画では、住居や商業施設などが入る高さ60メートルほどのビルを建てるとしています。さらに、大きな魅力となっている街歩きがしやすくなるよう、道路を拡幅したり、鉄道の立体化を検討したりするとしています。

自由が丘商店街振興組合 原武 理事長
「老朽化は私たちオーナーにとって防災上、とても心配でした。この悩みはみんな一緒だということから、再開発計画を進めることになりました。歩道が狭くて歩きづらいとか、開かない踏切があるといった街の課題が少しでも早く解消できればと思います。商業的にちょっと元気がなくなってきた街を活性化させることで、自由が丘という名前がいつまでも皆さんに知れ渡るような街であってほしい。新しく変わっていくことが未来につながっていくという期待はあります」

激しい都市間競争 目黒区が支援へ

事業の主体は、商店主たちですが、目黒区は新築工事への補助や道路整備などの費用としてあわせて34億8000万円あまりを、新年度予算案に計上する方針です。

目黒区
「都市間の競争は激しく、今後も皆さんに選ばれる自由が丘であるよう、行政としてもしっかり支援していきたい」

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