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センバツ高校野球2024 出場校32校決まる!春の甲子園に行くのは?

東京を含む関東の出場校決まる!
  • 2024年1月29日

3月18日に甲子園球場で開幕するセンバツ高校野球の出場校32校が決まりました。

21世紀枠と一般選考で選ばれた学校をまとめています。

関東地区からは、去年秋の関東大会で優勝した栃木の作新学院、去年のセンバツで優勝した山梨学院、群馬の高崎健康福祉大高崎高校、茨城の常総学院、千葉の中央学院の5校が選ばれました。

東京からは、東京都大会で優勝した関東第一高校が選ばれました。

ことし8月に開場から100周年を迎える甲子園球場で開かれる節目の大会は、3月8日に組み合わせ抽せんが行われ、18日に開幕し、休養日を含めて13日間の日程で行われます。

センバツ出場32校

「21世紀枠」
▼北海道の別海高校(春夏通じて甲子園初出場)
▼和歌山の田辺高校(76年ぶり3回目)
今大会の出場校で最も期間が空いた76年ぶりの出場です。

北海道(1校)
▼去年秋の北海道大会で優勝した北海高校(3年ぶり14回目)

東北地区(3校)
東北は出場枠が1つ増えて3校です。

▼去年秋の東北大会で優勝した青森山田高校(8年ぶり3回目)
センバツ初勝利を目指します。
▼青森の八戸学院光星高校(5年ぶり11回目)
▼福島の学法石川高校(33年ぶり4回目)

関東・東京(6校)
▼去年の明治神宮大会で準優勝した栃木の作新学院(2年連続12回目)
▼山梨学院(3年連続7回目の出場)史上4校目の大会連覇を目指します。
▼群馬の高崎健康福祉大高崎高校(2年連続7回目)
▼茨城の常総学院(3年ぶり11回目)
▼千葉の中央学院(6年ぶり2回目)
▼去年秋の東京都大会で優勝した関東第一高校(8年ぶり7回目)

東海地区(3校)
東海は、出場枠が1つ増えて3校です。

▼去年秋の東海大会で優勝した愛知の豊川高校(10年ぶり2回目)
初出場した2014年はベストフォーまで勝ち上がりました。
▼三重の宇治山田商業(16年ぶり2回目)
▼愛知の愛工大名電高校(12年ぶり10回目)

北信越地区(3校
北信越は、石川の星稜高校が去年の明治神宮大会で優勝したため、出場枠が1つ増えて3校です。

▼金沢市にある星稜(2年ぶり16回目)
▼福井の敦賀気比高校(4年連続11回目)
▼日本航空石川高校(、4年ぶり3回目)
新型コロナウイルスの影響で中止になった2020年以来です。能登半島地震で輪島市の学校が被災したため、選手たちは山梨県にある系列校に移って、練習を行っています。

近畿地区(6校)
▼去年秋の近畿大会で史上初の3連覇を果たした大阪桐蔭高校(5年連続15回目)
西谷浩一監督は、春夏の甲子園であげた勝利数が67で、歴代最多まであと1勝に迫っています。
▼京都外大西高校(18年ぶり7回目)
▼京都国際高校(3年ぶり2回目の出場)
おととしは出場が決まったあと大会直前にチーム内で新型コロナの感染が広がり、出場を辞退しました。
▼和歌山の耐久高校(春夏通じて甲子園初出場)
江戸時代末期に創立した伝統校で、創部120年目で春夏通じて甲子園初出場です。
▼兵庫の報徳学園(2年連続23回目)去年の準優勝校です。
▼滋賀の近江高校(2年ぶり7回目)。
前回は大会直前に新型コロナの感染が広がり辞退したチームに代わって出場し、県勢初の準優勝を果たしました。

中国地区(2校)
▼去年秋の中国大会で史上初の3連覇を果たした広島の広陵高校(3年連続27回目)
入学直後からエースナンバーの背番号「1」を背負う高尾響投手は、今大会注目の好投手です。
▼岡山の創志学園(7年ぶり4回目)

四国地区(2校)
▼去年秋の四国大会で優勝した高知高校(3年連続21回目)
▼徳島の阿南光高校(32年ぶり2回目)
現在の校名になってからは初めてのセンバツ出場です。

九州地区(4校)
▼去年秋の九州大会で優勝した熊本国府高校(春夏通じて甲子園初出場)創部18年目です。
▼大分の明豊高校(3年ぶり6回目)
▼鹿児島の神村学園(9年ぶり6回目)
▼東海大福岡高校(7年ぶり3回目)

ことし8月に開場から100周年を迎える甲子園球場で開かれる節目の大会は、3月8日に組み合わせ抽せんが行われ、18日に開幕し、休養日を含めて13日間の日程で行われます。

21世紀枠…「北海道の別海高校」「和歌山の田辺高校」とは

ことし3月に甲子園球場で開かれるセンバツ高校野球の出場校が発表され、困難な状況を克服したチームなどが対象となる「21世紀枠」で▼北海道の別海高校と、▼和歌山の田辺高校の2校が選ばれました。

「21世紀枠」は、困難な状況を克服し、去年秋の地区大会などで好成績を残したチームなどが対象で、ことしの大会から1校減って2校が地域を限定せずに選ばれました。

◆別海高校◆
このうち、別海高校は、最低気温0度未満の日が半年以上あり、日照時間が短いなか、農業用のハウスを活用するなど工夫して練習し、去年秋の北海道大会で初勝利からベストフォーに入りました。

さらに、農業や漁業に従事する地元の人たちの支援を受けて、手作りの練習設備を利用する姿が高校野球の理念にふさわしいと評価されました。

◆田辺高校◆
また、田辺高校は教育相談を担った経験がある監督がスクールカウンセラーと連携し、精神面のサポートをするなど選手との対話を重視したことがこれからの時代の1つのあり方として評価されました。

また、ベンチ入りメンバーが20人未満で臨んだ去年秋の和歌山県大会で市立和歌山高校や智弁和歌山高校といった強豪校に勝って、準優勝した実力を評価する声も多かったということです。

関東大会優勝 明治神宮大会準優勝 作新学院

作新学院は、プロ注目のエースの小川哲平投手を中心とするピッチャー陣と力強いバッティングで、去年秋の県大会と関東大会で、優勝を果たしました。

さらに、東京で開かれた明治神宮大会で初めて決勝に進み、石川の星稜高校に敗れましたが、準優勝しました。

宇都宮市の学校のグラウンドには、大きなモニターが設置され、ユニフォーム姿の選手たちが静かに発表を見守りました。そして、学校名が読み上げられると、応援団が校歌を演奏して甲子園出場を祝いました。

選手たちは、カメラに向かってガッツポーズをしたり、キャプテンの小森一誠選手を胴上げしたりして、喜びを分かち合っていました。

キャプテンの小森一誠 選手
「うれしい気持ちの一方で、関東の王者としての責任の重さも感じています。明治神宮大会の決勝で負けた悔しさを胸に、日本一を目指したいです」

センバツ大会連覇を目指す 山梨学院

去年のセンバツで県勢として初めて優勝し、大会連覇を目指す甲府市の山梨学院高校では、午後3時ごろから監督や部員たちがホールに集まり発表の様子を見守りました。

関東地区の代表として学校名が読み上げられると部員たちからは拍手が起こり、笑顔で喜びあっていました。

吉田正校長は、「自分たちの野球をして甲子園を湧かせ、県民に勇気を与えてもらいたい」と選手たちを激励しました。

このあと行われた会見で吉田洸二監督は、次のように話していました。

吉田洸二 監督
「ぜひ2連覇をしたい。そのためには優勝したことを忘れないと新しいものは入ってこないので目の前の試合に全力で臨めるようにできればいいと思っている」

キャプテンの中原義虎 選手
「優勝旗を持って1番最初に入場するのでそれにふさわしい姿、選手の顔を見せたいです。チャレンジャーの気持ちを持って戦っていくので一戦一戦勝っていければいいと思います」

関東大会ベストフォー 健大高崎

去年秋の関東大会ベストフォーの健大高崎は、インターネットで中継された発表の様子を高校の会議室で青柳博文監督などが見守ったあと、グラウンドで選手たちに出場が報告されると、選手たちは全員で帽子を投げるなどして喜びを表していました。

健大高崎の青柳監督は「正式に決まって本当にうれしい」とほっとした様子でした。健大高崎は、去年の大会ではこれまで出場した春・夏の甲子園で初めて初戦で敗退しました。

これについて青柳監督は「選手の力はあったがうまく調整できなかった」と振り返ったうえで、「ことしも打線が活発で投手力も高いなど選手の力はあると思うので、あとは監督の力かなと思っている。去年の反省を生かして、まず初戦に勝てれば、うまくかみ合って上位進出を狙えると思う」と話していました。

キャプテンの箱山遙人選手は、「ほっとしたというよりは、やってやるぞという気持ちの方が強い。元日に能登半島地震が起きて苦しい生活をしている人たちが多いので、自分たちの全力プレーや熱量で勇気や感動を与え、結果として日本一になりたい」と意気込みを語りました。

関東大会ベストフォー 常総学院

茨城県からは、去年秋の関東大会でベストフォーに進出した常総学院が選ばれました。

これまで甲子園には春夏あわせて26回出場する強豪校で、春は2001年に、夏は2003年にそれぞれ優勝しています。

土浦市にある常総学院のホールには部員や保護者などが大勢集まり、部員たちが、緊張した表情で中継の映像を見つめる中、学校の名前が呼ばれると、保護者から歓声があがっていました。

選手たちは、グラウンドに移動し、帽子を投げたあとハイタッチをして、出場を喜び合っていました。常総学院硬式野球部の若林佑真主将は、「甲子園でプレーすることが夢だったので、本当にうれしいし、いざ呼ばれた瞬間はほっとして、鳥肌がたった。常総学院が秋からこんなに変わったぞと地域の人や支えてくれた方々に見せられるように優勝を目指して頑張りたいです」と話していました。

また、島田直也監督は、「今のチームはどの打順からでも得点が取れるし、3年前と比べて守備も自信を持って取り組んでいける。去年の夏の甲子園は、土浦日大がベストフォーになったし、われわれも負けられない。投手陣を重点的に強化して、優勝を目指して頑張りたい」と話していました。

千葉 我孫子市の中央学院

我孫子市にある中央学院高校ではきょう、横田一弘校長や野球部の相馬幸樹監督らが選考委員会の様子をインターネット配信で見守りました。

午後3時40分ごろ、学校の名前が読み上げられると、ほっとした様子で握手を交わすなどしていました。その後、グラウンドで待機していた選手たちに校長から出場の決定が伝えられると、選手たちは緊張した面持ちのまま聞いていましたが、その後の写真撮影では笑顔を見せ喜びをあらわにしていました。

中央学院高校は、去年秋の千葉県大会で優勝、その後の関東大会でベスト8となっていて、センバツ出場は2018年以来、6年ぶり2回目となります。

相馬幸樹監督は、関東地区の選出校で最後となる5校目として選ばれたことについて触れ、「瀬戸際で生き残った運を生かして、頂点まで駆けのぼりたいと強く思います」と話していました。

キャプテンの中村研心選手は、「甲子園でプレーするのは初めてなので緊張していますが、一戦必勝で勝ち続けられるよう頑張ります」と話していました。

センバツ行進曲は「愛の花」

ことしのセンバツ高校野球の開会式の入場行進曲は、甲子園球場がある兵庫県西宮市出身のシンガーソングライター、あいみょんさんの「愛の花」です。

「愛の花」は、大変で、つらいことがあっても精いっぱい生きることが、その先の未来の糧になるという励ましのメッセージが込められた楽曲です。

去年、放送されたNHK連続テレビ小説「らんまん」の主題歌にもなり、去年、大みそかの紅白歌合戦でも披露されました。

日本高校野球連盟などは、選曲の理由について、「希望にあふれる歌詞と温かみのある世界観が多くの人に愛されている」などとしています。

あいみょんさんは、おととし、甲子園球場で弾き語りのライブを行ったこともあり、次のようにコメントしています。

あいみょんさんのコメント
「地元で開催されている歴史のある大会に、このような形でつながれることをうれしく思います。西宮の街が熱く盛り上がる景色、そして、選手の皆さんそれぞれの熱い思いが甲子園ではじける光景を楽しみにしています!」

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