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緊急避妊薬 看護師など必要な若者と医療機関同行 「わかさぽ」東京都が支援へ

  • 2024年1月18日

緊急避妊薬は意図しない妊娠を防ぐための薬です。この薬を必要とする若者を支援しようと、東京都は2024年の春から看護師などが医療機関に同行する取り組みを始めることにしています。取り組みの内容や緊急避妊薬をめぐる動きについてまとめました。

緊急避妊薬とは 副作用は

緊急避妊薬は避妊ができなかったり性暴力を受けたりしたあとで意図しない妊娠を防ぐための薬です。「レボノルゲストレル」というホルモン剤を成分とする錠剤の薬です。性行為から72時間以内に1回服用することで、80%以上の確率で妊娠を防げるとされています。

副作用は子宮からの出血や頭痛などが報告されていますが、重大なものはないとされています。

「わかさぽ」若者と医療機関に同行し緊急避妊薬

東京都が設置している「とうきょう若者ヘルスサポート」、通称「わかさぽ」では、中学生以上の10代を対象に体や性に関する相談を受け付けていて、「予期せぬ妊娠をしたかもしれない」などの相談が寄せられているということです。

都は、こうした悩みを抱える若者への支援を拡大しようと取り組みの実施を決めました。具体的には、この春から「わかさぽ」に相談した若者のうち、避妊の失敗や、性暴力などによる意図しない妊娠を防ぐ「緊急避妊薬」が必要な場合に、相談員の看護師などが医療機関に同行することにしています。

都の担当者
「不安や悩みを抱えた方がひとりで抱えこむことがないように若者のセーフティーネットになりたい」

薬局で試験的販売 購入には条件も

「緊急避妊薬」は現在、医師の処方が必要ですが、厚生労働省の検討会が医師の処方がなくても適正に販売できるか、一部の薬局で試験的に販売する調査研究を行うことを決め、日本薬剤師会が2023年11月28日から全国145の薬局で試験的に販売を始めています。

購入できるのは、調査研究への参加に同意した16歳以上の人で、16歳以上18歳未満の人は保護者の同意が必要になります。また16歳未満の人に対しては薬局が産婦人科医などを紹介するということです。

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