1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. 寒い!急な気温低下で体調管理は?血圧あがり脳出血や心筋梗塞などのおそれも

寒い!急な気温低下で体調管理は?血圧あがり脳出血や心筋梗塞などのおそれも

  • 2023年11月14日

いよいよ冬の到来を感じさせる寒さとなってきました。

11月14日朝の東京都内の最低気温は、奥多摩町で1.0度ちょうど、八王子市で1.3度、青梅市で2.1度、府中市で2.2度、練馬区で4.2度、東京の都心で5.9度などと各地で今シーズン1番の寒さとなりました。

気温が下がっていく時期に体への影響で注意すべき点について、東京都市大学の教授で医師の早坂信哉さんに聞きました。

今シーズン1番の寒さに

11月14日朝の東京都内は、各地で今シーズン1番の寒さとなりました。
各地の最低気温は、奥多摩町で1.0度ちょうど、八王子市で1.3度、青梅市で2.1度、府中市で2.2度、練馬区で4.2度、東京の都心で5.9度などとなっています。

気象庁は、13日、東京で「木枯らし1号」が吹いたと発表しました。

東京の都心では、13日午後2時すぎに14.5メートルの最大瞬間風速を観測しました。

東京の「木枯らし1号」の発表は2020年以来3年ぶりです。

気温変化に体が慣れるのには約2週間かかる

早坂さんによりますと、気温の変化に体が慣れるのにはおおむね2週間ほどかかるということで、「急に寒くなってきたことで血圧があがり、血管に強い負担がかかって脳出血や心筋梗塞などの病気が起こる可能性がある。特に寒くなったばかりの時は注意してもらいたい」と指摘しています。

◇家の中で注意すべき点は◇
また、家の中にいても暖かい部屋と寒い廊下や脱衣所などとの温度差で血圧が上下に大きく変動して不整脈やめまい失神などの健康被害が起こる「ヒートショック」への注意が必要だといいます。

◇特に風呂場では…◇
特に、風呂場でヒートショックがおこると溺れる危険性もあるといい、早坂さんは「ヒートショックを起こしやすいのは高齢者だが、肥満があるとかタバコを吸う人も要注意だ。また若い人でも目の前が暗くなるようなたちくらみを起こして倒れ大けがをすることもあるので幅広い年齢で注意してほしい」と話しています。

◇対策は◇
対策として、脱衣所やトイレなどの寒い場所を暖房器具であたためること、冷たい廊下やトイレなどではスリッパを履くこと、1枚羽織るなどして寒さから身を守ることが有効だということです。

脱衣所を暖めるなどして浴室との温度差を5度以内に抑えることや、風呂の温度は40度まで、入浴時間は10分程度、体が温まりきらない時でも15分にとどめることを呼びかけています。

東京都監察医務院によりますと、入浴中に亡くなる人は東京23区で年間およそ1400人に上り、特に11月から4月にかけての寒い時期に多くなっています。

◆関連記事◆
ヒートショック 冬場に注意 防ぐには 対策はどうする?予防法を掲載

ページトップに戻る