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連日の暑さ 熱中症に注意 症状や対策、寝るときは?

  • 2023年7月11日

厳しい暑さが続く中、注意しなければいけないのが熱中症です。
専門家は「体が暑さに慣れきっていない、いまだからこそ、体調管理や暑さを避ける努力をしてほしいです」などと注意を呼びかけています。
そこで、熱中症の症状や注意すべき点などをまとめました。

熱中症の症状は?

厳しい暑さが続く中、注意しなければならないのが熱中症です。

熱中症は、重症化すると健康に大きな影響を及ぼす病気の1つです。
熱中症の重症度は、次の図のように、大きく3段階に分かれます。

初期には、めまい、立ちくらみ、足の筋肉がつる、お腹の筋肉のけいれんなどが起こります。

症状が進むと、頭痛、おう吐、ぐったりした感じになります。

さらに重症化すると、意識障害、全身のけいれん、全身が熱くなる高体温などが起こり、ときに死につながることもあります。

熱中症 体が暑さに慣れきっていないと…

そこで、日本救急医学会の横堀將司理事に聞きました。

まず、横堀理事によりますと、汗をかきやすくなるなど体が暑さに慣れるまでは通常、1週間から2週間ほどかかるということで、梅雨明け前のこの時期は熱中症で搬送される患者が増加する傾向にあるといいます。

そのうえで、この時期から必要な熱中症対策として、エアコンを使うなど室内の温度をこまめに確認することや、こまめな水分補給、屋外での活動を控えるなど暑さを避けるように心がけてほしいと呼びかけています。

また、朝方や夕方の涼しい時間帯に運動して体力をつけることや、適度に塩分が含まれた食べ物を摂取することも大切だとしています。

さらに、高齢者や乳幼児、高血圧などの既往症がある人は「熱中症弱者」とされ、熱中症にかかりやすく、重症化しやすい傾向にあるということで、こまめに連絡を取るなど周囲の人が注意してほしいと呼びかけています。

横堀理事
「体が暑さに慣れきってなく、気温が高くなってきた今だからこそ、体調管理の重要性も増しています。熱中症は予防できる病気なので、天気予報やニュースを確認し、体調管理や暑さを避ける努力をしてほしいです」

就寝中の熱中症を防ぐには?

また、就寝中の熱中症にも注意が必要です。

熱帯夜となる日も少なくない中、大手空調メーカーは、睡眠時の熱中症を防ぐため寝る前にエアコンを適切な設定にするよう呼びかけています。

部屋の広さや人数などによって条件は異なりますが、一般的には、室温を28度程度に保つのを勧めていて、そのためにはエアコンの設定温度を28度より数度低く設定してほしいということです。

そして、室温は、体温や外気で変化しやすいことから、寝るときから起きるときまで、つけっぱなしにすることを勧めています。

気をつける点は?

気をつけなくてはいけないのは風向きで、冷たい空気が直接、体に当たってしまうと、体調を崩したり、起きた時にだるくなったりするおそれがあるため、風向きは水平に設定してほしいということです。

また、エアコンの反対側の床にサーキュレーターや空気清浄機などを置くと、室内の空気が循環して室温が一定に保たれ、体の周りの空気が冷えすぎるのを防ぐのに効果的だということです。

ダイキン工業広報担当 重政周之さん
「エアコンは一晩つけたままがいいと思いますが、なかには消したほうがいいという人もいると思います。そういう方は、寝る前の1時間前からエアコンをつけていただき、眠ってから3時間ぐらいで切れるようにタイマーを設定することがいいと思います。ご自身の体調を考えながら設定いただくのがいいと思います」

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