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コロナ定点把握 感染者数の前週比 東京 神奈川 埼玉 千葉~7月2日

  • 2023年7月6日

新型コロナの感染者数の把握は、5類移行後、一部の医療機関が1週間分を報告する定点把握となっています。厚生労働省の専門家会合は全国的に緩やかな増加傾向が続いていて特に沖縄県で感染の拡大が見られるとしました。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1医療機関あたりの感染者数など、6月26日から7月2日にかけての1週間の状況をまとめました。
(発表時点の感染者数です)

全国 前週に比べ増加 沖縄県は48.39人

厚生労働省によりますと7月2日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は前の週から5492人増えて3万5747人となりました。
また、1つの医療機関あたりの平均の患者数は7.24人で前の週の1.18倍となりました。前の週から増加が続くのは13週連続となります。

都道府県別では、多い順に、沖縄県が48.39人、鹿児島県が13.48人、千葉県が9.89人、宮崎県が9.66人、熊本県が9.58人などとなっていて、46の都道府県で前の週より増加しています。

厚生労働省
「全国的に前の週と比べると増加傾向が続いているほか5類移行の前後で単純に比較はできないものの、沖縄県では引き続き高い水準で感染が拡大しことし1月の第8波のピークを超える水準になっている。今後の増加傾向が継続するか引き続き注視したい」

感染状況 沖縄が突出している理由は?

新型コロナウイルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合は7月7日、現在の感染状況について、全国的に緩やかな増加傾向が続いていて特に沖縄県で感染の拡大が見られるとしました。
今後、夏の間に一定の感染拡大が生じる可能性があるとして手洗いや換気、マスクの効果的な場面での着用などの基本的な対策が重要だとしています。

検出される新型コロナウイルスの種類はオミクロン株のうちの「XBB系統」が大部分を占めていて、特にインドなどで拡大し免疫を逃れやすい可能性が指摘されている「XBB.1.16」の割合が増加傾向だということです。

専門家会合 脇田隆字座長(7日専門家会合後の記者会見)
「夏を迎え暑くなり、人々が密閉空間に集まる機会が増えたことで増加傾向になっていると考えられる。沖縄県で突出しているのは、沖縄では2022年の夏の『第7波』で大きな感染の波があった一方で、この冬の『第8波』は全国に比べると大きくはなく感染から時間が経っている人が多いことや、ワクチンの接種率が全国と比べて低いこと、観光地であることなどが影響している可能性があり、今後、全国で同様の規模の感染拡大が起こるかどうかは、予測が難しいといった意見があった」

東京都 前週に比べ増加

東京都は6日、新型コロナの感染状況について、モニタリング項目を発表しました。それによりますと、定点把握の対象になっている都内419の医療機関のうち、415か所から報告がありました。
感染者数は7月2日までの1週間であわせて2841人、1医療機関あたりでは6.85人と、前の週の6.22人の1.1倍です。

また7月3日時点での入院患者数は前の週より58人増えて1089人となりました。

専門家は、「緩やかに増加していて、特に重症化リスクの高い60歳以上の患者が増えていて、今後の動向に十分な注意が必要だ」として高齢者などに早めのワクチン接種を検討するよう呼びかけています。

神奈川県 前週に比べ増加

神奈川県は6日、新型コロナウイルスの定点把握による感染状況を公表しました。県によりますと、7月2日までの1週間は、県内371の医療機関から2339人の新規感染者の報告があり、1医療機関あたりの平均は6.3人で、前の週から増加しました。
新規感染者数は、前の週と比べて7週連続で増加しています。

年代別では、10代が最も多く、次いで50代、20代の順になっています。

埼玉県 “前週と同水準”

埼玉県が5日発表した新型コロナの感染状況によりますと、7月2日までの1週間に、定点把握の対象になっている261の医療機関から報告があった新たな感染者数は1891人でした。
1医療機関あたりでは7.25人となり、前の週と比べて0.07人増え、5週連続の増加となっています。

年代別では、10代が最も多く391人、次いで20代が289人、50代が247人、40代が236人などとなっています。

埼玉県衛生研究所
「感染者数は前の週とほぼ同じ水準と判断しているが、他の都道府県では増えてきているところもあり、引き続き状況を注視していきたい」

千葉県 前週に比べ増加

千葉県は5日、新型コロナウイルスの「定点把握」による感染状況を発表しました。7月2日までの1週間の1医療機関あたりの新たな感染者数は9.89人で、前の週の7.77人から増加しました。

年代別では10代が最も多く、次いで50代、20代となっています。

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