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“折り紙でのおもてなし” 外国人旅行客に人気 館長はマジシャン!?

  • 2023年6月21日

新型コロナの水際対策が緩和され、多くの外国人旅行客が再び日本を訪れています。そんななか連日、外国人旅行客で賑わう場所があります。それが東京都文京区湯島にある「おりがみ会館」です。
人気の理由は、日本文化を感じられるユニークなおもてなしでした。

外国人旅行客に大人気「おりがみ会館」

東京・文京区の湯島にある折り紙作品を鑑賞したり、折り紙の体験をしたりできる施設、「おりがみ会館」です。
 

館内には、多くの外国人が訪れています。彼らの視線の先にあるのは、数々の美しい折り紙作品です。

この「おりがみ会館」は、和紙の製造販売を行っている会社が50年以上前に開設しました。
現在、訪れる人のおよそ7割が海外からの旅行者です。
新型コロナが流行する前は多いときに1日100人ほどの外国人客が訪れていた人気施設です。

外国人旅行者のお目当ては?

外国人にとって一番のお目当てになっているのは、会社の4代目で館長の小林一夫さんによる折り紙の実演です。

鮮やかな手さばきからできあがったのはサンタクロースです。

英語をほとんど話せないという小林さんですが、明るい人柄と高度な技術で、外国人客から人気を集めています。

フランスの夫妻
「わずかな時間で、こんなものが折れるなんてびっくりです」

ニュージーランドの家族
「細かい技術、一種のアートですね」

海外人からするとマジシャン!?

評判がSNSなどで広まり、海外メディアも取材に訪れるほどの名物館長の小林さん。
若い頃は、和紙のPRを海外で行うなか、折り紙の人気に気づき、その後ヨーロッパなど20か国以上で折り紙を教えてきました。

おりがみ会館 館長 小林一夫さん
「鶴を折るだけで驚いちゃう時代、60年前は。日本は、長年の歴史がある。私たちが飲食店に行くと箸袋とかそういったもので遊ぶのがごく自然ですよね。それが海外の人にとっては驚き、まさにマジシャンです」

海外で驚きをもって迎えられたころから半世紀あまり。
今では、紙1枚あれば気軽に遊べる折り紙は海外のファンも増えて「ORIGAMI」として広く親しまれるようになっています。

アメリカの女性
「義理の娘は結婚式のプレゼントにみんなに鶴を折ってくれましたよ」

折り紙の魅力 さらに発信へ

「折り紙をもっと知りたい」と多くの外国人が訪れるようになった「折り紙会館」。
小林さんは、言葉が通じない相手と気軽に打ち解けられるコミュニケーションツールとしての「折り紙」の魅力をさらに伝えていきたいと言います。

おりがみ会館 館長 小林一夫さん
「紙は身近にある紙でいいし、ノートだっていい。皆が楽しく和気あいあいやるのが折り紙のこころです。言葉がわからなくても同じ喜びは通じると思います。折り紙はそのいい例です。うさぎを折ったら誰でもうさぎ。折り紙は楽しくやればいい。そうすれば広がっていく。年齢性別問わず楽しめる。言葉はいらない」

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