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  • 2023年4月20日

浅草 インバウンド復活?その影響で忍者(Ninja)不足 GW控え…

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3月、日本を訪れた外国人旅行者は181万人余りと、前の月より34万人増加しました。 
外国人旅行者が増加する中、全国各地の観光施設や宿泊施設などでは人手不足が課題となっています。

こうした中、東京・浅草では、黒装束に身を包み、手裏剣などを使って主君を守る、外国人に人気の“忍者(Ninja)”が不足しているということです。

インバウンド復活の兆しか

日本政府観光局によりますと3月、日本を訪れた外国人旅行者は推計で181万7500人と前の月より34万人あまり、率にして23%増えました。

コロナ禍前の2019年の同じ月と比べると、34%少ない水準ですが、去年10月に観光目的の個人旅行が解禁されるなど、水際対策が大幅に緩和されたことで外国人旅行者の数はこのところ大きく増加しています。

国や地域別では、韓国が46万6800人と最も多く、次いで台湾が27万8900人、アメリカが20万3000人、タイが10万8000人などとなっています。

日本政府観光局は、3月、外国人旅行者が増えた理由について、サクラが見頃となるシーズンに日本を訪れる人が多かったためではないかと見ています。

一方、中国からの旅行者は、前の月のおよそ2倍の7万5700人でした。

中国からの旅行者は、2019年には外国人旅行者全体の3割を占めていただけに水際対策の緩和に伴って今後、さらに増えるかが焦点となります。

外国人に人気 “忍者(Ninja)”

外国人旅行者が増加する中、東京・浅草にある忍者の修行体験ができるカフェでも3月ごろから外国人観光客の来店が急激に増えています。

この日も午前10時の開店直後にタイとインドから来日した家族連れなど6人が来店しました。


忍者の衣装に身を包んだ外国人観光客たちはスタッフ忍者の指南を受け、手裏剣投げや吹き矢などの修行を体験していました。

インドから初めて来日したという男性 
「忍者になって訓練するのはとてもよい経験でした」

タイから訪れた男性 
「とてもよかった。また来たい。子どもたちもとても喜んでいる」

外国人観光客 急増 “GW控えて忍者確保に…”

このカフェでは、新型コロナウイルスの感染拡大前、連日多くの外国人観光客で賑わいましたが、その後は予約が入らない日もあり、スタッフの忍者や営業日を減らすなどして対応してきました。

そして、去年10月に水際対策が緩和されたあとは毎日の営業を再開し、10月の来店客は300人ほどでした。

その後、3月ごろから外国人の予約が急激に増え始め、3月の来店客はコロナ前に匹敵する1000人を超えたということです。

一方で来店客に応対するスタッフ忍者を一時、2~3人まで減らしていたため、すぐに集めることが難しく、最近は予約を断らざるを得ないケースも出てきたということです。

いまは10人を確保して営業を続けていますが、大型連休を控え、5月もすでに予約が入り始めているということで、人手の確保に頭を悩ませています。

忍者カフェ 齊藤雅大 代表 
「特に3月、4月は予約がすごい勢いで増えていて準備が全く追い付いていない感じです。一にも二にも一緒にお客様と修行する忍者が足りないと営業が成り立ちません。忍者をどれだけ集められるかが課題です」

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