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  • 2023年4月10日

大型連休中の旅行コロナ禍前の水準 混雑どう避ける 予約や値段は?

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混雑が予想されることしの大型連休について、大手旅行会社のJTBは、期間中に国内旅行をする人は、コロナ禍前の2019年と同じ水準まで回復する見通しとしています。外国人旅行者など入国者数の動向のほか、宿泊施設の予約や値段の傾向や混雑を避ける工夫などについてまとめました。

入国者数はコロナ禍前の水準

新型コロナの行動制限や水際対策が緩和され、観光地には外国人観光客のにぎわいがもどっています。東京出入国在留管理局成田空港支局によりますと、1日あたりの入国者数は3月下旬から、コロナ禍前の2019年とほぼ同じ水準になっているということです。 
外国人観光客の増加に加えて、留学生や、日本で働き始める外国人の入国が多いことも影響しているとみられています。

宿泊施設 国内観光客も

こうした中、インバウンドの受け入れも積極的に進めている東京・浅草にあるホテルでは3月以降、連日ほぼ満室の状態で、大型連休も、想定を上回る予約の伸びですでに7割以上となり、去年の同じ時期と比べ、2倍以上のペースだといいます。外国人観光客も多いほか、半数以上が国内観光客だということです。

草津温泉 大型連休の予約早まる

群馬県の草津温泉は都心からも比較的近く、毎年多くの観光客が訪れます。観光協会などによりますと、去年に比べ大型連休の予約は早いということです。 
このうち100余りの客室がある旅館でも、3月以降満室が続いていて、大型連休も現時点でおよそ9割が埋まり、去年に比べて早いということです。

予約業務を担当する柿沼雅希さん 
「去年はギリギリで満室になりましたが、ことしはけっこう早い段階で満室になった状況で、連休でみなさんいっしょに出かけようという人が多いという気がします。従業員の不足による課題はありますがお客様に楽しんでもらえるよう全力を尽くします」

大型連休 国内の人出や宿泊料金は?

航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんは、大型連休の国内の人出について去年がコロナ前と比べると、おおむね7割ぐらいの状況だったのに比べると、ことしは宿泊施設の予約状況からみるとコロナ前と同等か、場所によっては上回るような可能性もあるとしています。

また、宿泊施設の値段は去年と比べると3割~5割程度上がっていて、中には2倍以上のところもあるということです。

ことしは “ずらし” で楽しんで

各地で混雑が予想されることしの大型連休について、鳥海さんが楽しむためのキーワードとして挙げているのは「ずらし」です。

〇「場所ずらし」 
宿泊施設なら、都市部や人気の観光地から電車で20~30分離れた場所まで探すと、まだ空き室はあり、比較的手頃な価格で予約できるということです。

〇「期間ずらし」 
大型連休前半のほか5月1日や2日は、コロナ前の水準より安く泊まれる場合もあるとしています。

また、ことしは公園で行われる“フードフェス”などのイベントも各地で再開する予定だということで、こうしたものも参考に、楽しく過ごしてほしいとアドバイスしています。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗さん 
「例えば連休の前半で1~2泊して、後半は、日帰りで楽しめるイベントに出かけるというのもいいと思います」

「5月3日」21% 「4月29日」17%

大手旅行会社のJTBは、アンケートや経済指標などをもとに大型連休中の旅行の見通しを調べました。

〇旅行者数 
それによりますと、4月25日から5月5日までに1泊以上の国内旅行に出かける人は、のべ2450万人と試算しています。これは、去年の同じ時期と比べて53%多く、コロナ禍前の2019年と同じ水準まで回復する見通しだとしています。

〇出発日 
また、大型連休中に旅行に行くなどと回答したおよそ2000人にアンケートを行い、旅行の出発日を聞いたところ、「5月3日」が21%と最も多く、次いで「4月29日」が17%などとなっています。

〇旅行日数 
さらに旅行日数について尋ねたところ、「1泊2日」は39%、「2泊3日」は33%とあわせておよそ7割に上りました。

〇海外旅行 
一方、海外旅行に出かける人は、20万人と2019年の5分の1程度にとどまる見通しだということです。

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