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  • 2023年4月6日

Bunkamuraル・シネマ 渋谷TOEI跡地に移転 6月16日オープン 上映作品は…

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閉店した渋谷の東急百貨店本店に隣接する「Bunkamura」。

4月10日からオーチャードホールを除いて、東急本店跡地の再開発に伴い、長期休館となりますが、施設内にある映画館の「ル・シネマ」は、渋谷東映プラザ内の「渋谷TOEI」の跡地で6月16日から「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」として営業を開始します。

未来にひらかれた施設を目指すとする映画館。上映作品も発表されましたが、どのような作品がオープンを彩るのか、まとめています。

Bunkamura “渋谷の人気スポット”

JR渋谷駅から文化村通りを抜けたところにある「Bunkamura」。
賑やかな繁華街から少し離れた落ち着いた雰囲気の街角に建つ建物は、ルーブル美術館などを手がける世界的な建築士、フランス人のジャン=ミッシェル・ヴィルモット氏が手がけました。

そんな建築士が手がけた「Bunkamura」には、クラシックコンサートをメインにオペラなどの公演が行われるコンサートホールの「オーチャードホール」。演劇やダンスなどの公演が行われてきた劇場「シアターコクーン」。ヨーロッパやアジアを中心に芸術性の高い映画を上映してきた映画館「ル・シネマ」。海外の美術館の名作などを集めた企画展が開かれてきた「ザ・ミュージアム」。日々の暮らしの中でアートを身近に感じて触れてもらうことを目的とした「ギャラリー」があります。新しいカルチャーの発信基地として親しまれてきた「Bunkamura」は、年間約300万人が訪れる渋谷の人気スポットとなっています。

東急本店跡地の再開発で長期休館へ

そんな施設も東急本店跡地の再開発に伴い、4月10日からオーチャードホールを除いて、長期休館となります。

再開発される東急本店跡地には、商業施設のほか、ホテルや賃貸住宅などを備えた地上36階建ての複合施設が2027年度の完成を目指して建設されることになっています。

東急百貨店の親会社の東急によりますと、新たに建設される複合施設は、高さが164メートル、地上36階、地下4階建てで、低層階に商業施設を、中層階にはアジアで展開する高級ホテルを設けるとしていて、Bunkamuraは、この新しい施設と一体化される予定です。

長期休館中も代替施設で活動継続

(右)シアターコクーン (左)オーチャードホール

Bunkamuraを運営する東急文化村は、長期休館中も東急沿線の各周辺施設などで活動を継続する方針を示しています。

具体的には、以下の通りになっています。
 

☆オーチャードホール
Bunkamuraが休館中も日曜日と祝日を中心に営業を継続し、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏会などは開催予定です。一方、N響オーチャード定期などの公演については「横浜みなとみらいホール」や「めぐろパーシモンホール」など東急線沿線からアクセスの良い会場を使用しながら開催されます。

☆シアターコクーン
自主制作公演は、2023年4月に新宿区歌舞伎町に開業する「東急歌舞伎町タワー」内の「THEATER MILANO-Za」や「紀伊國屋ホール」などの劇場で公演されます。

ザ・ミュージアム
有名絵画は絵本など、幅広いテーマやジャンルの作品を紹介してきたザ・ミュージアムは、「ヒカリエホール」などで展覧会を開催されます。

☆ギャラリー
「渋谷ヒカリエ」8階の「クリエイティブスペース8/」の跡に、6月10日「BunkamuraGallery8/」として移転します。

詳細記事
渋谷 Bunkamura長期休館で営業どうなる 代替施設へのアクセスは?

『ル・シネマ』…6月16日「渋谷TOEI」跡地で開業

こうしたなか、渋谷東映プラザ内の「渋谷TOEI」の跡地で営業予定の「ル・シネマ」について、東急文化村は、6月16日から「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」として営業を開始すると発表しました。

東急文化村
「ミニシアターの街・渋谷で30余年培ってきたBunkamuraカラーを携えながら、渋谷駅前・宮下エリアならではの刺激的なエネルギーを吸収し、これからの未来にひらかれた映画館を目指します」

オープニングを彩るのは…

こけら落としの作品やその後の上映作品についても発表しました。

~~こけら落とし特集上映~~
「マギー・チャン レトロスペクティブ」

2023年6月16日(金)~
<上映作品>
『欲望の翼 デジタルリマスター版』(1990)
『ロアン・リンユイ/阮玲玉 4K』(1991)
『ラヴソング』(1996)
『イルマ・ヴェップ』(1996)
『花様年華 4K』(2000)
『クリーン』(2004)
『楽園の瑕 終極版』(2008)

「ミュージカルが好きだから」
『RENT/レント』(2005)、『キンキーブーツ』(2018)ほか

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