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コロナ5類移行 都民アンケート マスク着用どうする 継続する対策は?

  • 2023年3月17日

新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」へ移行したあと、東京都や都民の対応にどのような変化があるのでしょうか。医療費についての都の施策や、マスク着用の考え方など今後の感染対策について都民に尋ねたアンケート調査の結果をまとめました。

感染対策への都民の意識は アンケート調査

東京感染症対策センターは、新型コロナの感染対策への都民の意識などについて調べるため、2月、インターネットでアンケート調査を行い、20代から70代までのあわせて10429人から回答を得ました。

5類後も継続しようと思う対策

このうち、新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」へ移行する5月8日のあとも続けようと思う対策について、最も多かったのが「こまめに手を洗う」で75.6%、次いで「マスクを着用する」が71.3%、「消毒液を使用する」が56.8%、「部屋の換気をする」が50.4%といずれも50%を超えました。

一方、「定期的にワクチンを接種する」は26.5%、「なるべくテレワークをする」は12.3%で、これらの対策を継続する意向は低くなっています。

「マスクを着用」その理由

「マスクを着用する」と回答した7437人にその理由を尋ねたところ、最も多かったのが「コロナ感染を防ぐため」で83,1%、次いで「かぜなどの感染症を防ぐため」が58.8%、「花粉症対策にもなるから」が43.4%などとなっています。

一方、健康対策以外の目的では、「エチケットだから」が20.6%、「人の目が気になるから」が17.0%、「化粧しなくてよい・ひげをそらなくてよいから」が14.7%、「まわりの人がつけているから」が12.8%などとなっています。

マスクを着けようと思う場面

今後もマスクを着けようと思う場面について、最も多かったのが「混雑している屋内」で55.5%、次いで「電車やバスなど公共交通機関では原則着ける」が50.8%、「病院の中」が49.6%、「屋内で人と近距離で会話するとき」が49.0%、「通勤ラッシュなど混雑した電車やバスに乗車するとき」が48.6%などとなっています。

一方、「高齢者と会うとき」は31.0%、「基礎疾患のある方と会うとき」は29.7%と低くなっています。

もうやめた方がよいと思う感染対策

また、もうやめた方がよいと思う感染対策について、最も多かったのが「卒業式、入学式のマスク着用」で38.6%、次いで「小・中学校での授業中のマスク着用」が36.9%、「黙食」が35.0%と子どもたちの生活を制限する対策の緩和を望む意向が強くなっています。

検査・陽性判明後の外来診療の費用 自己負担に

都は3月16日、都内の感染状況と医療提供体制を分析・評価するモニタリング会議で、新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行したあとの医療費の負担や医療提供体制について、国の方針に基づいた都の施策を示しました。

この中では、現在は公費で賄われ窓口負担が無料となっている医療費のうち、検査や、陽性が判明したあとの外来診療の費用は自己負担にするなどとしています。

出席した専門家は「5類への移行に向けて、幅広い医療機関が新型コロナの患者を診療できるようにするための医療機関への支援が必要だ」と指摘しました。

小池知事
「高齢者や妊婦のための施設の運営などハイリスクの人を守る取り組みは継続していく。都民の不安や医療現場の混乱を招かないよう具体的な計画を取りまとめて段階的に進めていく」

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