1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. インフルエンザワクチンを鼻から 点鼻液 接種の対象年齢や回数は

インフルエンザワクチンを鼻から 点鼻液 接種の対象年齢や回数は

  • 2023年2月28日

インフルエンザの予防接種で新たな動きです。厚生労働省の専門家による部会で、鼻に霧状に吹きかける形式のワクチンの使用を認めることが了承されました。この形式のワクチンが国内で認められるのは初めてです。専門家の評価や接種の対象年齢などについてまとめました。

インフルエンザ  注意報レベル

厚生労働省によりますと、2月19日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週から1685人減って6万2101人でした。
1医療機関あたりの1週間の患者数は、12.56人で減少に転じたものの、大きな流行が起きる可能性があるとされる「注意報レベル」の水準の10人を4週連続で上回っています。

感染症に詳しい東邦大学 舘田一博教授
「感染者の増加は頭打ちとなり、爆発的な流行を起こさずに乗り切れそうな状況になっているが、まだしばらくは注意する必要がある。マスクの着用や手洗いなどの対策を続けてほしい」

インフルエンザワクチン 点鼻液形式も

一方、インフルエンザの予防接種で新たな動きが出てきました。インフルエンザのワクチンは、これまで注射式のものしか認められていませんでしたが、製薬大手の第一三共が7年前の2016年に弱毒化したウイルスを霧状にして鼻に吹きかける形式の「フルミスト点鼻液」について承認申請を提出していました。

専門家の部会 国内での使用認める方針を了承

これについて厚生労働省の専門家による部会では2月27日、有効性について注射式のものと同様に期待されるとして、国内での使用を認める方針が了承されました。
この形式のワクチンが国内で認められるのは初めてです。

対象は2歳から19歳で、注射式のワクチンは2回接種する必要があったのに対し、1回の接種となります。鼻に霧状に吹きかけるいわゆる点鼻液のワクチンが国内で認められるのは初めてで、小さな子どもでも恐怖感なく接種できると期待されています。

ページトップに戻る