この冬一番の非常に強い寒気が流れ込むため、25日には東京の都心でもマイナス3度などと予想されています。気温が低いときに発生しやすくなるのが、「水道管の凍結」です。
凍結を防ぐには?どうすればいいのか、そのポイントなどをまとめました。
気象庁によりますと、24日から冬型の気圧配置が強まり、東日本の上空には、この冬一番の非常に強い寒気が流れ込む見込みです。
25日 予想最低気温
・宇都宮市 前橋市 水戸市 マイナス6度
・東京の都心 マイナス3度など
気温が低いときに発生しやすくなるのが、「水道管の凍結」です。
水道管の凍結による断水は過去に相次いでいて、2018年の1月から2月にかけては関東や北陸、中国地方など10の県でおよそ3万6000戸が断水しました。
また、今回の予想と似たような非常に強い寒気が流れ込んで西日本の各地で記録的な大雪や低温となった2016年1月には、九州や四国、中国地方、近畿などの21の府県で50万4000戸あまりが断水しました。
都水道局によりますと、気温が低くなることによって屋外に出ている水道管や、屋内でも外の空気に触れやすい場所にある蛇口は、中の水が凍結したり、管自体に亀裂が入ったりして、断水するおそれがあるとして注意を呼びかけています。
日本水道協会によりますと、凍結を防ぐためには、気温が低くなることが予想される日の前に、屋外に出ている水道管や外気にさらされやすい場所にある蛇口に、保温性のある毛布などをかけた上からビニールテープをすきまなく巻いておくことが重要だということです。
水道管凍結の対策
・屋外の水道管や蛇口に毛布などをかけ、テープをすきまなく巻く
・蛇口から少量の水を流し続けることも有効
また、蛇口から少量の水を流し続けることも有効で、出した水は風呂や洗濯に活用してほしいということです。
万が一、凍結した場合は、蛇口や水道管が破損するおそれがあるため、タオルを凍った部分にあてて、その上から「ぬるま湯」をゆっくりかけてとかすか、自然にとけるのを待って、対処してほしいと注意を呼びかけています。
凍結した場合は
・タオルを凍った部分にあて、「ぬるま湯」をゆっくりかけてとかす
・自然にとけるのを待つ
また、厚生労働省は、万が一、断水した場合に備えて飲料水を備蓄したり浴槽に水をためておいたりすると安心だとしています。
厚生労働省
「全国的に低温が予想されているため、各家庭で早めの備えを進めてほしい」
一方、都は、気温が低くなることで暖房器具などを使う機会が増え、電力需給がひっ迫することも懸念されているとして、無理のない範囲での節電も呼びかけています。
都は、電力の消費を抑えながら暖をとる対策として、窓に厚手の長いカーテンを掛けたり、断熱シートを貼ったりすることや、こたつは、敷布団や上掛けを併用すること、ひざ掛けやカーディガンを着用することで体感温度をあげることも有効だとしています。