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全国旅行支援(2023)1月10日から再開 いつまで?割引率は?

  • 2023年1月10日

去年10月にスタートし、年末年始は対象から外れていた観光需要の喚起策、「全国旅行支援」は、10日から再開されました。旅行代金の割引率は、これまでの40%から20%に引き下げられます。
群馬県内の観光地からは、宿の予約の出足が鈍いという声も上がっています。

全国旅行支援とは

観光業界を支援するため去年10月にスタートした「全国旅行支援」は年末年始は観光需要が集中するとして対象から外れ、去年12月27日の宿泊分までとなっていましたが、10日の宿泊分から再開されました。

割引率などは次の通りです。

旅行代金の割引率は、これまでの40%から20%に引き下げられます。

割引を受けられる金額の上限も引き下げられ、宿泊と交通機関での移動がセットになった旅行商品は、1人1泊当たり5000円、日帰り旅行や宿泊施設のみの利用は3000円が上限となります。

土産物店などで使えるクーポン券は原則、電子クーポンとし、1人当たり、平日は2000円分、休日は1000円分を受け取ることができます。
1人1泊当たりの補助額は、最大1万1000円から最大7000円に引き下げられます。

日本旅行業協会 可能な限り継続を

全国の旅行会社およそ1100社でつくる「日本旅行業協会」の高橋広行会長は再開された「全国旅行支援」について、支援の内容が縮小されても可能な限り継続するよう国に要望する考えを明らかにしました。

「日本旅行業協会」の高橋会長は、年頭の会見で、国内旅行の需要は、新型コロナの感染拡大前の2019年度の8割程度まで回復したとしたうえで、次のように指摘しました。

日本旅行業協会 高橋広行会長
「全国旅行支援の効果が極めて大きく、支援内容を縮小しても、可能な限り長く継続して欲しい」

また、「ゼロコロナ」政策を終了させた中国で、1月21日から旧正月の春節にあわせた大型連休が始まることについて、「個人の観光客が中心で戻ってくるのはまだまだ限定的だ」と述べ、中国政府が国内の旅行会社が企画する団体ツアーを認めていないことから訪日する中国人観光客は大幅に増えないという認識を示しました。

伊香保温泉では?

群馬県内有数の温泉地、渋川市の伊香保温泉にある創業70年の老舗旅館に取材したところ、再開への期待感を示した一方で、支援が始まり「予約が殺到した」という去年10月に比べると予約の出足が鈍い現状を明らかにしました。

「美松館」 高橋秀樹社長
「新型コロナの患者が増えてきたことやインフルエンザとの同時流行への懸念があると思う。(割引率の引き下げについて)多少、影響しているのかもしれない。
望んでいるのは支援がなくなっても、1日でも早くにぎわいが元どおりになることなので、そのための“助走”として勢いをつけるために、支援を活用してたくさんの人に来ていただきたい」

群馬の経済効果 217億円見込み

「全国旅行支援」が始まった去年10月11日から12月27日までの期間中、草津や伊香保などの温泉地がある群馬県内への旅行で、「全国旅行支援」を利用した人について、県は、宿泊と日帰りを合わせておよそ95万人と推計しています。

そして、県内の経済効果は420億円にのぼったと試算しています。県は、全国旅行支援の年明け以降の再開を見据えてすでに25億円あまりの補正予算を組んでいて、今回の再開によって2月末までの利用客数はおよそ48万人、経済効果は217億円あまりにのぼると見込んでいます。

山本知事
「これまでの旅行支援は群馬県では非常に効果を上げている。観光地が元気になることは、『ひ益』の効果も高いので国の政策とよく連携して進めていきたい」

全国旅行支援 いつまで?

「全国旅行支援」について国土交通省は、国から都道府県に措置した予算がなくなり次第、順次終了していますが、3月までは実施できる見通しだとしています。

国土交通省
「旅行者には、基本的な感染対策を徹底したうえで全国旅行支援を活用してほしい」

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