JR東日本が販売を開始する「オフピーク定期券」で対象となるのは、山手線や京浜東北線、中央線など16路線の279駅です。定期券の値段はどれくらい違いが出るのか。それぞれの駅に設定されている混雑ピークと利用できる時間帯など、具体例をまとめました。
2023年3月18日に販売されるJR東日本の「オフピーク定期券」の対象は、山手線や京浜東北線、中央線など東京、埼玉、千葉、神奈川、それに茨城の一部の駅を通る16路線の279駅です。通勤定期券のみが対象で、通学の定期券には「オフピーク定期券」は導入されません。
利用できない時間帯は平日朝のラッシュ時の1時間半で、駅によって異なります。「オフピーク定期券」は現在より10%程度の値下げとなる一方、通常の定期券は1.4%程度、値上げされます。
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「オフピーク定期券」や通常定期券の料金は、現在の定期券と比べてどのくらい変わるのか、さらに駅ごとに設定されている「オフピーク定期券」の利用が可能な時間帯について主な経路の具体例をJR東日本の報道発表に基づいてまとめました。
千葉駅と東京駅の間の通勤定期券は、現在は6か月分の場合、9万3270円です。2023年3月18日からは通常の定期券が値上げとなり、9万5990円となります。「オフピーク定期券」は逆に今より値下げされて8万5360円となります。
なお、3か月の場合は、現在が5万5380円で、通常定期券は、5万6940円、オフピーク定期券が5万630円となります。
また、大船駅と品川駅の間、取手駅と上野駅の間も、千葉・東京間と同じ料金設定です。
例えば、埼玉県の大宮駅から東京・新宿駅に通勤する場合、現在の通勤定期券の料金は、6か月分で6万7980円です。値上がり後の通常の定期券は7万350円で、「オフピーク定期券」は6万2600円です。
なお、3か月の通勤定期券は、現在は4万370円で、通常定期券が4万1720円、オフピーク定期券が3万7120円となります。
また、東京・立川駅と新宿駅の間、横浜駅と東京駅の間も、大宮・新宿間と同じ料金設定です。
上野駅から品川駅の間の通勤定期券は、現在は6か月分の場合、2万8460円です。値上がり後の通常の定期券は3万270円、「オフピーク定期券」は2万7030円となります。
なお、3か月の場合は、現在は1万6900円で、通常定期券が1万7920円、オフピーク定期券が1万6000円となります。
また、新宿駅と品川駅の間、新宿駅と東京駅の間も、上野・品川間と同じ料金設定です。
〇利用できないピーク時間帯
大宮駅・立川駅 午前6時45分~8時15分
横浜駅 午前7時~8時半
東京駅・新宿駅・品川駅 午前7時半~9時
利用できない平日朝のピーク時間帯は駅ごとに設定が違います。主な駅では、大宮駅と立川駅は同じ午前6時45分から8時15分、より都心に近い横浜駅は午前7時から8時半、東京駅や新宿駅、それに品川駅は午前7時半から9時となっています。
それぞれのピークとされている時間帯以外で改札に入ればオフピーク定期券を利用できます。
大宮駅の平日朝のピークの時間帯は、午前6時45分から8時15分の1時間半とされていて、この時間帯以外の時間に改札に入れば「オフピーク定期券」が利用できます。
一方、ピークの時間帯に改札に入ると利用できず、この場合、改定後の普通料金で大宮・新宿間の483円がICカードから引き落とされます。
千葉駅の平日朝のピークの時間帯は、午前6時35分から8時5分の1時間半です。
「オフピーク定期券」が利用できないピークの時間帯に改札に入ると、改定後の普通料金である千葉・東京間の659円がICカードから引き落とされます。