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“鷺沼兄弟” 三笘・田中選手を応援 横須賀出身の伊東選手 恩師も期待

  • 2022年12月5日

サッカーのワールドカップカタール大会に臨んでいる日本代表。
前回大会に続き、決勝トーナメント進出を果たし、史上初のベスト8進出をかけて、クロアチアに挑みます。
三笘薫選手と田中碧選手の地元、神奈川県川崎市では、パブリックビューイングが行われるほか、伊東純也選手の大学時代の恩師は、さらなる活躍を期待していました。

三笘薫選手 “歴史を変える”

サッカーのワールドカップカタール大会に臨んでいる日本代表は4日、史上初のベスト8進出がかかる決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦に向けて公式練習を行い、キャプテンの吉田麻也選手などが調整に臨みました。

サッカーの日本代表はワールドカップカタール大会、1次リーグのグループEを1位で突破し、5日に行われる決勝トーナメントの1回戦で、前回ロシア大会で準優勝したクロアチアと対戦します。

日本は、これまで決勝トーナメントに進んだ3つの大会で、いずれも1回戦で敗れており、4回目の挑戦で史上初のベスト8進出を狙います。

クロアチア戦を翌日に控えた4日、日本の選手たちは午後4時半からドーハにあるトレーニング施設で公式練習を行いました。

報道陣に公開された冒頭の15分間では、キャプテンの吉田麻也選手やボランチの遠藤航選手、それに攻撃の切り札と期待される三笘薫選手などがランニングやボール回しを行っていました。

一方、体調不良のため3日の練習に参加せず宿舎で静養した久保建英選手は、この日も全体練習に参加しませんでした。

クロアチア戦は現地時間の5日午後6時、日本時間の6日午前0時から始まります。

ここまですべての試合で途中出場し、スペイン戦の決勝ゴールを演出するなど攻撃を活性化させている三笘薫選手は「ここまで来た以上、なんとしても歴史を変えたい」と意気込んでいました。

三笘薫選手
「スペインやドイツよりも少しはボールを持てる機会が多くなると思う。より高い位置でボールを持ったときは1対1を仕掛ける回数が増えると思うのでそこが勝負だと思う。一方で引いたときの守備も徹底しないといけないので状況を見極めながらプレーしたい」

「この1試合を勝つか勝たないかで日本のサッカーも変わってくると思うし、ここで負けてしまえばやっぱりまた4年間ベスト8のために頑張るという長い戦いが始まってしまう。ここまで来た以上、なんとしても歴史を変えたい」

伊東純也選手
「クロアチアは中盤の3人がうまく守備もしっかりしているチームだが、まずは自分たちが失点しないことが大事だ。『ショートカウンター』の形が今はまっていて、どんな相手にも通用すると思うのでそこは狙っていきたい。前線でボールを受けることができればどんどん仕掛けていきたい。ドイツとスペインに勝って日本のみなさんも盛り上がってくれていると思うし次もしっかり勝って喜んでもらいたい」

急きょ カタールへ

サッカーワールドカップで、決勝トーナメントに進んだ日本代表を現地で応援しようと、成田空港からカタールに向かうサポーターたちからは、ベスト8進出を期待する声が聞かれました。

成田空港には、現地で応援しようと4日午後10時ごろに成田を出発するカタールへの直行便に乗り込む手続きをするサポーターの姿が見られました。

現地時間の5日早朝に到着して、その日の夕方、試合を観戦するということです。

 都内に住む40代 男性
「チケットは9か月くらい前から取っていたのでとてもラッキーです。決勝トーナメントに進んだのも奇跡的ですが、さらに日本が勝ち進む奇跡的な瞬間に立ち会いたいです」

 急きょ、母親と観戦に行くことを決めた中学1年 男子
「現地は選手やサポーターの熱で熱く盛り上がっていると思うので楽しみです。ベスト8目指して頑張ってほしいです」

三笘・田中選手の母校では・・・

サッカーワールドカップ日本代表の三笘薫選手と田中碧選手の川崎市にある母校の中学校では、クロアチア戦を前に生徒たちが2人への応援メッセージを書き込みました。
 

2人の母校川崎市宮前区の有馬中学校では、5日、学校内の掲示板に「田中碧先輩 三笘薫先輩応援しています」と書かれた縦1.5メートル、横3メートルほどの白いシートが貼られました。

応援メッセージを書き込めるようになっていて、生徒たちは「決勝ゴールを決めてください」とか「ベスト8目指して頑張ってください」など、クロアチア戦への期待を込めて次々と書き込んでいました。
 

 

サッカー部 中学2年生の男子生徒
「地元でJリーグの試合を見ていたころから2人は憧れの存在でした。2人でのゴールにまた期待したいです」

当時2人の体育の授業を担当していた小松直子 教諭
「体育の授業でも、仲間に楽しんでもらいたいという思いが強い2人でした。夢のワールドカップを最後まで思う存分、楽しんでもらいたい」

三笘選手・田中選手 ゆかりの地では?

サッカーワールドカップのスペイン戦で活躍した日本代表の三笘薫選手と田中碧選手の地元、川崎市宮前区では、ベスト8進出がかかるクロアチア戦に向けて応援の準備を進めています。

川崎市宮前区の「さぎ沼商店会」は、三笘選手と田中選手を「鷺沼兄弟」と呼んで応援していて、
6日午前0時からのクロアチア戦ではパブリックビューイングを行うことにしています。

5日昼過ぎ、会場のスポーツジムでは、商店会のスタッフが大型のスクリーンを運び込んだり、「鷺沼から世界へ」と書かれたフラッグを掲げたりして準備を進めていました。

また、地元のとんかつ店から準備するスタッフにカツサンドの差し入れがあり、スタッフたちは「絶対カツぞ!」と意気込んでいました。

パブリックビューイングは、定員50人で、先着順で入場を受け付けるということです。

さぎ沼商店会 菅原一夫 会長
「2人はこの地域の誇りで、感謝しかないです。試合では、スペイン戦のように2人が連携したゴールが見たいです。地域一帯で盛り上げて、ぜひベスト8に勝ち進んでもらいたい」

伊東選手 大学時代 恩師 “チームのために泥臭く”

サッカーワールドカップで日本の決勝トーナメント進出に貢献した伊東純也選手が、大学時代に所属していたサッカー部の監督は「チームのためにできることを泥臭くやってほしい」とベスト8進出がかかるクロアチア戦に向けてエールを送りました。

伊東選手は神奈川県横須賀市出身で、神奈川大学のサッカー部に入部しました。

高校時代の伊東選手をサッカー部にスカウトしたのは、いま監督を務める大森酉三郎さんで、技術の高さやスピードの速さに驚いたといいます。

大森さんは「スピードやしなやかさなどに一瞬で目を奪われて、ほかの選手とは違うなと感じた。当時はまだ足りないところもたくさんあったが、今は、チームのために献身的なプレーが目立ち、人間性の成長も感じます」と話していました。

また、今回の大会での活躍については、「スペイン戦の1点目のように自分の得点以外にも泥臭くプレーに関わる姿勢が見られ、チームの勝利に貢献できていてうれしい」と話していました。

そのうえで、6日午前0時から始まりベスト8進出がかかるクロアチア戦に向けて、次のようにエールを送りました。

神奈川大学 サッカー部 大森酉三郎 監督
「もちろん得点してくれればうれしいが、これまでの試合のように試合開始から終わるまでチームのために泥臭いプレーを続けてほしいです」

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