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ワールドカップ(2022)歴史的勝利 東京も盛り上がる 権田選手の指導者語る

  • 2022年11月24日

サッカーワールドカップ日本対ドイツ。優勝候補にもあげられている強豪・ドイツに逆転勝利し、日本各地は大きく沸きました。堂安選手の同点ゴールに、浅野選手による逆転ゴールの瞬間には、大勢の人が喜びを爆発させたのではないでしょうか。選手たちの活躍に東京などでは盛り上がりを見せています。
また、歴史的な勝利に貢献したゴールキーパーの権田修一選手のかつての指導者は、さらなる活躍を期待していました。

日本勝利 “洋菓子店は半額“

サッカーのワールドカップカタール大会で日本が世界屈指の強豪・ドイツに逆転勝ちしたことを受け、割り引きキャンペーンを行って祝う店もあります。

東京・世田谷区の洋菓子店では、初戦のドイツ戦で日本が勝利したことを記念して、購入時に「日本が勝った!」などと喜びのことばを伝えると、看板商品の280円のシュークリームひとつを、半額の140円で販売するキャンペーンを行いました。

24日、店頭やSNSを通じて告知したところ、店に訪れた客たちが「日本勝ちましたね」などと笑顔で述べて喜びを分かち合い、シュークリームを購入していました。

店によりますと、乳製品や小麦粉などの材料費の高騰で仕入れ値が上がり、厳しい状況にあるといいますが、歴史的な勝利を祝うため赤字覚悟でキャンペーンを開催したということで、シュークリームはふだんの2倍ほどのペースで売れたということです。

洋菓子店の亀山勇太 代表
「まさか日本がドイツを撃破するとは思っておらず、本当に感動して店でもお祝いしたいと思いました。もうけはないが、お客さんと一緒に勝利を喜べてうれしいです」

ユニフォームなどのグッズ 販売好調

一方、都内のサッカー用品店には代表のユニフォームなどを買い求めるファンの姿が見られました。

東京・渋谷のサッカー用品店では、ドイツ戦でゴールを決めた堂安選手や浅野選手などのユニフォームを店の入り口に展示しています。
店によりますと、日本の勝利を受けてユニフォームやタオルなど代表のグッズに関する問い合わせが多く寄せられていることから、すでに追加の発注をして対応しているということです。

友人3人で訪れた男子大学生
「ドイツ戦で浅野選手が活躍していたので、ユニフォームが欲しくなって訪れたのですが、ほかにもいろんな選手がいるので悩んでいます」

堂安選手のユニフォームを購入した男子大学生
「正直ドイツに勝てないと思っていたのですが、同点ゴールを決めた堂安選手がかっこよかったです。ことしはベスト8まで行ってくれると信じて買いました」

40代の女性
「ドイツに勝ったので、サッカー好きの友人の子どもにプレゼントしようと買いに来ました。きのうは寝てしまい試合を見ていませんが、歴史的な瞬間だったと思うのでとても残念です。次の試合はぜひ見たいと思います」

GK権田選手 歴史的勝利に貢献

今回の歴史的な勝利にはゴールキーパーの権田修一選手の堅守がありました。

ドイツの激しい攻撃を1失点にしのぎ、日本の逆転勝利に貢献し、この試合の最優秀選手、「プレーヤーオブザマッチ」にも選ばれました。

小学生のころ、権田選手は川崎市内のサッカークラブに所属していました。
当時、監督として指導した楠本総一郎さんは、教え子の活躍に「興奮しっぱなしで、すばらしい歴史的な勝利を今も泣きそうになる」と話していました。

権田選手がゴールキーパーになったきっかけは身体能力の高さだったと言います。

楠本総一郎さん
「小学3年ぐらいからキーパーが決まらずにやっていたが、彼が一番運動能力も高かったし、ボールに対する感覚も良かった。体格にも恵まれていて、お父さんに相談し、彼を正ゴールキーパーにした。メンバーを鼓舞する声かけ、前にいる選手たちは、彼がいたら大丈夫だと思うので、心の支えになっていた。だからこそ自由にプレーができ、チームもいい成績を収めることができたと思う」

さらなる活躍を期待

また、権田選手の中学・高校時代の指導者からも喜びの声とさらなる活躍を期待する声があがっています。

権田修一選手の中学・高校時代に、コーチとして5年ほど指導した千葉県松戸市の浅野寛文さんは、ドイツ戦でのプレーについて頼もしかったと振り返りました。

浅野寛文さん
「前半、ファウルでペナルティ-キックを与えてしまったが、前に出てボールを奪いに行く気持ちはよかったと思います。試合がよくない方向に傾くかと思っていたが、後半は立て直して何本もドイツのシュートを止めていて頼もしかったです」

権田選手は中学生の頃から注目されていたということで、当時について「グローブをつけずに素手でキャッチをして指の感覚を養っていました。真面目で弱音をはかず言われたことをしっかり実践する選手でした」と振り返っていました。

2009年に日本代表に選ばれた際には、浅野さんのもとに日本サッカー協会から代表選手を育成したとして感謝状が贈られ、そこには、権田選手の直筆で「浅野コーチのおかげで今の自分があると思っています」などとつづられています。

2人の交流は今も続いていて、自宅には選手から贈られたスパイクやグローブが飾られていました。

次のコスタリカ戦に向けて浅野さんは、さらなる活躍を期待しています。

浅野寛文さん
「失点ゼロを目指してグループリーグ突破に近づいてほしいです。ここまで簡単な道のりではなかったと思うので、積み上げたものを発揮してほしいです」

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