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ウクライナ侵攻半年 寄付件数が当初の1%以下に 支援団体の一覧

  • 2022年8月24日

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから半年となる中、現地の支援にあたっているNGOに寄せられた寄付の件数は当初の1%以下にまで落ち込んでいることがわかりました。今も、さまざまな団体が募金などを通じて支援を呼びかけています。

ウクライナ侵攻半年 避難者1775人

出入国在留管理庁によりますと、ウクライナから日本に避難した人は8月21日時点で1775人となっています。
避難してきた人のうち、日本に親族や知人などの受け入れ先がない人については、政府が一時滞在先のホテルを確保して、生活支援を行っていますが、条件面などから長期間受け入れ先が決まらないケースもあり、8月21日の時点で、108人がホテルに滞在しています。

“関心薄れるのでは”危機感

ウクライナから避難 アナスタシアさん(20)

ウクライナから避難し、7月に来日して茨城県日立市の日本語学校に通っているアナスタシア・モトルナさん。母国に残る両親を心配するとともに、ウクライナ情勢への関心が薄れてしまうのではないかと危機感を抱いています。

アナスタシアさんは、ウクライナの首都、キーウに両親と暮らし、大学に通っていました。
ことし3月、自宅の隣のマンションが爆撃されるなど、身の危険を感じたことからドイツに避難しましたが、両親は今もキーウに残っているということです。

大学で日本語を学んでいたアナスタシアさんは、日本各地の日本語学校でつくる支援団体の援助を受けて7月24日に来日し、日立市の日本語学校で学んでいます。

住まいは日立市から市営住宅の提供を受けています。軍事侵攻が始まってから半年、アナスタシアさんは、ようやく落ち着いて勉強に集中できることに安心する一方、キーウにいる両親のことが常に心配だといいます。

また、軍事侵攻が長引くにつれ、ウクライナ情勢への関心が薄れてしまうのではないかと危機感を抱いています。

アナスタシアさん
「侵攻がいつ終わるかわからず、ウクライナに残る子どもや若者の将来のためにはこれからも世界のサポートが必要です。自分の今後のキャリアがどうなるのか何もわかりませんが、夢は先生になることなので、勉強を続けます」

寄付件数1%以下の団体も

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから半年。
現地の支援にあたっているNGOに寄せられた寄付の件数は当初の1%以下にまで落ち込んでいることがわかりました。

自然災害や紛争などの被害にあった人を支援している国際NGOの「アドラ・ジャパン」は、軍事侵攻が始まった2月24日の翌日から募金を受け付け、ウクライナの人たちに生活必需品を送るなどの支援を続けています。

3月には、募金やチャリティーグッズの販売などを通じて19万5000件あまり、金額にしておよそ4億8000万円の寄付が集まり、4月から6月にかけても月に1500件から4700件ほどの寄付が寄せられたということです。

しかし、7月は870件、今月もこれまでに880件あまりと、3月の1%以下にまで落ち込み、NGOは、侵攻が長期化するなか、日本での関心が低下しているおそれがあるとしています。

一方で現地では今も日用品や医療品などが不足し、今後は冬に備えて衣服なども必要になるため、継続的な支援が必要だと訴えています。

「アドラ・ジャパン」 杉本亜季さん
「1人ができることは小さくても集まれば大きな支援につながるので、関心を持ち続けてもらい、できる範囲で行動を起こしてほしい」

アドラ・ジャパン
連絡先:03-5410-0045
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ウクライナ支援 団体一覧

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、日本国内でもさまざまな団体が募金などを通じて支援を呼びかけています。主な団体は次の通りです。(3月に掲載の記事再掲)

日本赤十字社
日本赤十字社は、人道危機に対する救援金を募っています。現地に必要な支援物資を送るために活用されるということで、ホームページで銀行からの振り込みなどによる送金を受け付けていて、詳しい内容も案内しています。
連絡先:03-3437-7081
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日本ユニセフ協会
日本ユニセフ協会は、緊急募金を受け付けています。
募金は、水や食料などの物資の供給や、子どもたちの避難シェルターの設置などに役立てられるということです。
ホームページからクレジットカードによる送金などを受け付けています。
連絡先:0120-88-1052
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国連UNHCR協会
国連UNHCR協会は、避難者支援のための寄付を受け付けています。避難者の保護や食料などの支援物資の確保に活用される見通しです。
連絡先:0120-540-732
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セーブ・ザ・チルドレン
国際的なNGO、「セーブ・ザ・チルドレン」は、子どもたちを支援するための寄付を受け付けています。マスクや歯ブラシなど衛生用品の配布や子どもの心のケアの対応などに活用するということで、ホームページを通じてクレジットカードでの送金や銀行振り込みなどを呼びかけています。
連絡先:0120-317-502
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難民を助ける会
NGOの「難民を助ける会」は、緊急支援のための寄付を受け付けています。現地で支援活動を行うスタッフを派遣する費用や、近隣国での人道支援などに活用されるということです。ホームページから申請して、クレジットカードや銀行振り込みなどで送金することができます。
連絡先:03-5423-4511
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ピースウィンズ・ジャパン
NPO法人、「ピースウィンズ・ジャパン」は緊急支援の寄付を受け付けています。病院への医療物資の支援などに活用されるということで、ホームページからクレジットカードなどによる送金を受け付けています。
連絡先:0120-252-176
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国境なき医師団
国際NGOの「国境なき医師団」は、緊急支援のための寄付を受け付けています。医療援助や、避難する人への日用品や医療物資の支援などに活用されるということで、ホームページからクレジットカードによる送金や銀行での振り込みなどを受け付けています。
連絡先:0120-999-199
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