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「キー閉じ込み」インロック 車内の子どもは? 短時間で危険な暑さ

  • 2022年8月15日

JAF=日本自動車連盟によりますと、車内に鍵を置いたまま車を降り、誤ってドアがロックされる「キー閉じ込み」によって、暑さの中で車内に子どもが取り残される事案が発生しているということです。専門家は「真夏の車内の暑さ指数は短時間で危険なレベルに達する」と話しています。車内の温度の変化や注意点などをまとめました。

外気温32度 車内温度は20分で40度超に

暑さの中で、車内の温度はどのように変化するのでしょうか。JAF=日本自動車連盟が行った実験では、外気温が32度の状況で、車内温度はひなたでは20分で40度を超え、日陰でも30分で35度を超えたということです。
ダッシュボードやステアリングなど車内のパーツはさらに高温になったということです。

熱中症に詳しい帝京大学医学部附属病院高度救命救急センターの三宅康史センター長は「真夏の車内の暑さ指数は短時間で危険なレベルに達する。子どもはからだが小さく温度があがりやすい上に、体温を調節するための汗をかく能力も低いなど熱中症になりやすい」と話しています。

「キー閉じ込み」車内の子どもは危険な状態に

車内に鍵を置いたまま車を降り、誤ってドアがロックされると、車内の子どもは熱中症の危険にさらされてしまいます。
JAFによりますと、「キー閉じ込み」によって車内に子どもが取り残され、JAFが出動した事案が去年8月は1か月間で63件発生し、中には、緊急性が高いと判断され、通常の解錠作業ではなく、ドアガラスを割るなどして救助した事案もあったということです。

子どもが誤施錠も “降りる際は必ず連れて行くこと”

また、JAFの聞き取りに対し、「子どもに鍵を持たせていたらロックボタンを押してしまった」と回答するケースもあったということで、JAFでは注意を呼び掛けています。

帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター 三宅康史センター長
「お盆の時期は車を久しぶり使う人もいるので、万が一のためにも駐車場は日陰や地下を選び、車を降りる際は必ず子どもを連れて行くなど十分気をつけてほしい」

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