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台風8号の警戒点 都市部の水害リスク 東海・関東甲信に接近上陸も

  • 2022年8月12日

本州の近くで台風に発達し、東海や関東甲信に接近・上陸のおそれがある台風8号は、関東南部など都市部にもかなり近づくか、上陸のおそれがあるコースで、都市ならではの水害リスクに目を向けておく必要があります。台風8号の警戒点をまとめました。

都市部ならではの水害リスク

台風8号は、12日の午後3時の時点で勢力は1002ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は18メートルと、台風としてはあまり強くありません。
ただ、接近直前まで発達する傾向にあるほか中心付近や南側には雨雲がまとまっていて、接近直前に急激に雨や風が強まるおそれがあり、台風の強さと関係なく、雨には警戒が必要です。

低地・アンダーパスに注意 「内水氾濫」も

排水が追いつかないと、周囲より低い土地や狭い道路には水が集まりやすくなり、川のような急な流れができて足元をすくわれる危険があります。
特に、線路や道路などの下を通る「アンダーパス」は、大雨で冠水しやすいほか、周囲より1メートルほど低くなっている場所は一見してわかりにくく、気づかずに車が入り込み乗っていた人が死亡する事故もたびたび起きています。

〇車が浸水すると
30センチ程度 エンジンが停止
50センチ以上 車が浮き流される危険が

急に天候が悪化した場合、見通しが悪い場合には無理をせず、安全な場所に車を止めて、雨風が弱まるのを待ってください。

また、都市部では、建物が多い上に、道路も舗装されて雨水がしみ込みにくく、1時間に50ミリ程度以上の雨が降ると、排水が追いつかなくなるおそれがあります。下水道などの排水機能が追いつかなくなり、地上に水があふれ出す「内水氾濫」と呼ばれる現象です。

静岡周辺では総雨量が多くなるおそれ

一方、台風接近の前から発達した雨雲がかかっている静岡県と周辺では総雨量がかなり多くなるおそれがあります。
13日には台風本体の発達した雨雲も次々にかかって非常に激しい雨が降り、台風が通過したあとも南から湿った空気が流れ込んだりして長時間、雨が降り続くおそれもあります。

日本気象協会は、静岡県は15日にかけての72時間雨量が多いところで400ミリ前後に達し、これまでに地域で観測された最大の雨量を30%程度上回るところもあると分析しています。

交通影響も 行楽地に向かう前に情報確認を

台風が接近・上陸するタイミングが、多くの人が帰省や行楽地へと向かったり、帰宅したりする時間帯と重なるおそれがあります。
しだいに風も強まり海上はうねりを伴ってしける見込みです。大雨や高波などにも注意が必要です。

雨や風の強さ次第では、鉄道や高速道路、空の便など交通網に影響が出るおそれもあり、出かける前には最新の情報を確認して、場合によってはスケジュールや行程の変更も検討するようにしてください。

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