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国立国会図書館 絶版など入手困難な資料 パソコンやスマホで閲覧可能に

  • 2022年5月2日

絶版などで入手困難となった資料をパソコンやスマートフォンで閲覧できるようにするサービスを国立国会図書館が5月19日から始めることになりました。国立国会図書館の担当者は「国会図書館でしか得られない情報を手軽に利用するきっかけにしてほしい」と話しています。

150万点余りが対象

対象となるのは、国立国会図書館が所蔵し、すでに電子データ化された書籍や雑誌、論文など150万点余りです。

利用できる予定の資料

資料種別  概要
図書 昭和43年までに受け入れた図書、震災・災害関係資料の一部 約56万点 
古典籍 明治期以降の貴重書等や清代後期以降の漢籍等 約2万点  
雑誌 明治期以降に発行された雑誌(刊行後5年以上経過したもので、
商業出版されていないもの) 約1万タイトル(約82万点) 
博士論文 平成2~12年度に送付を受けた論文(商業出版されていないもの) 約13万点

国立国会図書館のホームページより(令和4年1月時点)


こうした資料を閲覧するには国立国会図書館や連携する図書館に出向く必要がありましたが、新型コロナウイルスの影響などを受けてインターネットを利用したサービスの導入を求める声が上がっていたということです。

パソコン・スマホなどで閲覧可能に

事前に利用者登録を済ませたうえで、国立国会図書館のウェブサイトにアクセスすれば、5月19日以降、個人のパソコンやスマートフォン、それにタブレット端末での閲覧が可能になります。

国立国会図書館サービス企画課 福林靖博課長補佐
「これまで図書館に来ないと利用できなかったデジタル化資料150万点以上が新たに利用できるようになります。来年以降、点数の増加を予定していて、多くのかたに調査・研究のために幅広い分野で使ってほしいと考えています。国立国会図書館にはたくさんの資料がありますので、それをより多くの人により手軽に使っていただきたいと思っております」

これらの電子データは、来年1月から印刷もできるようになる予定だということです。

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