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宇都宮市のギョーザ購入額 宮崎・浜松に次ぎ3位 首位奪還ならず

  • 2022年2月8日

「ギョーザのまち」として知られる宇都宮市の1世帯あたりのギョーザの購入額は、宮崎市、浜松市に次いで3位となり、2年ぶりの1位奪還はなりませんでした。

1位→2位→首位奪還なるか?

8日朝、総務省がまとめる去年1年間の家計調査がホームページで発表され、宇都宮市役所では、ギョーザのPRを担当している、観光交流課の職員たちが1世帯あたりのギョーザの購入額の発表を見守りました。

結果は、1位が宮崎市の4184円、2位が去年トップだった浜松市で3728円、宇都宮市は3129円で3位となり、2年ぶりの1位奪還はなりませんでした。

購入額は、外食や飲食店のテイクアウト、それに冷凍食品が除かれていて、宇都宮市は、前回1位になった2年前の発表の4359円に比べて1230円少なくなりました。

市によりますと1位、2位以外の順位になるのは市が把握している中では初めてだということで、職員たちは冷静に受け止めていました。

宇都宮市観光交流課 石井孝幸係長
「コロナ禍で、スーパーで購入するのでなく、自宅で外食気分を楽しもうとする飲食店のテイクアウトや自宅で調理する人が増えたせいではないか。順位にとらわれずこれからもギョーザや宇都宮の魅力を発信していきたい」

3位に陥落したことについて、地元では残念がる声などが聞かれました。

宇都宮市の中心部にあるギョーザの食べ比べができる人気の施設、「来らっせ本店」を訪れた市内に住む20代の女性は、「こんなにおいしいのに悲しいです。自分の中ではもちろん1位です」と残念がっていました。
また、東京から訪れた30代の女性は、「家で焼くのとは全然違います。ギョーザは宇都宮のイメージが強いので来年は頑張ってほしいです」と話していました。

“ギョーザ2強”破る宮崎市

去年1年間の1世帯あたりのギョーザの購入額で、宮崎市が「ギョーザ2強」の浜松市と宇都宮市を上回り、初めて日本一になりました。
また、宮崎市はギョーザの購入頻度でも2年連続で1位となり、購入額と頻度で2冠に輝きました。

宮崎市役所では、職員たちが総務省の最新の発表で初めて日本一になったことを確認すると、大きな拍手をして喜びをかみしめていました。

宮崎市ぎょうざ協議会 渡辺愛香会長
「ギョーザの作り手や消費者、農畜産業の人たちなど県民全員でつかんだ1位です。たくさんの支えがあって2冠の偉業を成し遂げられて感動しています」

宇都宮餃子会 順位に一喜一憂しない

来らっせ本店を運営し、ギョーザのPRに取り組んでいる宇都宮餃子会は順位に一喜一憂するのではなく、ギョーザでまちづくりに取り組む地域どうしの連携にも積極的に乗り出しています。

宮崎の団体を招いたオンラインイベント

さまざまなギョーザ店が参加する毎年恒例の「宇都宮餃子祭り」が去年、新型コロナの影響で中止になった代わりにオンラインイベントを開きました。
イベントでは、初めて宮崎の団体を招いて宮崎のギョーザをPRするなど、コロナ禍で厳しい状況のなか、ギョーザで街を盛り上げようとしています。

宇都宮餃子会 鈴木章弘事務局長
「もともと順位を競っているわけではなく、それぞれの地方が互いにエールを送り合えるのは良いと思う。新型コロナの影響で業界は厳しい状況が続いているので、今はなんとか乗り切っていこうという気持ちだけです」

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