詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」です。
最近、実際にあった手口を見ていきます。
今回のテーマは「ふだん耳にする店名に注意」です。
神奈川県の特殊詐欺被害
「カードに切り込みに注意」
「“携帯がハッキング…”」
「暗号資産を始めたに注意」
「口座が不正に使われているに注意」
去年12月、神奈川県藤沢市に住む70代の女性の自宅に、自宅の近くにある家電量販店の店員を名乗る男から電話がかかってきました。
男は「娘を名乗る女性が買い物にきています。カードはあなたの名義です」と言うのです。
さらに「警察を呼んでいますが、娘さんにカードを渡しましたか」と聞いてきたため、女性は「渡していません」と答えたということです。
すると今度は、警察や銀行の職員を名乗る男から電話がかかってきて、「カードは偽造されていました。持っているカードをすべて交換したほうがいいです」などと言うのです。
話を信じた女性は、自宅を訪れた男にキャッシュカード5枚を渡してしまいました。
女性は、やりとりの中で暗証番号も伝えてしまったため、口座からおよそ600万円を不正に引き出されてしまいました。
皆さんへのお願いです…「ふだん耳にする店名に注意」
詐欺グループがかたった家電量販店は、今回被害にあった女性の自宅近くにあり、女性は、ふだんから知っている名前だったことから「疑わずに信じてしまった」と話しているということです。
自宅の近くにあるような、身近な店舗の名前を伝えられたとしてもすぐに信じないでください。
電話でカードに関する話題が出たら詐欺の疑いがあるのでいったん電話を切って警察や家族に相談してください。