詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。今回のテーマは「“2重マスクで声が変”に注意!」です。
去年12月、東京・足立区に住む80代の女性の自宅に息子を名乗る男から「会社の重要な書類をなくしてしまい、1000万円の損失が出てしまう」と電話がありました。
女性は息子の声と違うのではないかと違和感を覚えて問い詰めましたが、電話をかわった同僚を名乗る別の男が、「息子さんは体調を崩してマスクを2重につけているのでいつもとは声が違う。私たちは忙しいので、私の息子がお金をとりに行く」と説明しました。
相手の話を信じた女性は、受け取りに来た男に現金120万円を渡してしまったということです。
皆さんへのお願いです。「“2重マスクで声が変”に注意!」
詐欺グループは、家族であることを信じ込ませようと様々なストーリーや理由をつけてお金をだまし取ろうとします。息子や孫を装って電話をかけ、「自分は直接行けない」などと言って、代わりの人物にお金を取りに向かわせるのは典型的なオレオレ詐欺の手口です。
たとえ家族を名乗っていても、電話でお金の話をされたら注意が必要です。詐欺を疑っていったん電話を切り、身近な人や警察に相談してください。