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詐欺:“キャッシュカードの確認”に注意

  • 2021年11月22日

詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」。今回のテーマは「“キャッシュカードの確認”に注意」です。

ひたちなか市に住む70代の男性です。ことし7月、特殊詐欺とみられる電話を受けました。
これが実際の音声です。

ひたちなか署モリタを名乗る人物
「ひたちなか警察署生活安全課のモリタと申します。偽造キャッシュカードが見つかって知らないところで、お金を引き出されている可能性が非常に高いです」

相手は、大きな被害が出ていると言い、不安をあおってきます。

ひたちなか署モリタを名乗る人物
「共犯者が捕まっていませんので、被害にあわれている可能性が非常に高いんです。過去に詐欺グループにキャッシュカードをとられたとかご自身でなくされたことはありませんか」

男性が念のため、相手の素性を確認すると…。

男性「ひたちなかの警察署?」
ひたちなか署モリタを名乗る人物「そうです。生活安全課です」
男性「電話番号は何番ですか?」
ひたちなか署モリタを名乗る人物「029ー272ー0110です。私たち、暗証番号聞いたりとか何か預かったりではなく、(男性の)名前が出てしまっているので被害確認をとらせていただきたい」

相手は、男性をさらに信じ込ませようと、中央省庁の名前を持ち出しました。

ひたちなか署モリタを名乗る人物
「金融庁って分かりますか?そちらからひたちなかに職員が来てまして。金融庁の金融データベースで被害にあっているか あっていないか確認をとってもらいたい。内線で金融庁におつなぎしますので、お電話このままでお待ちください」

金融庁マツモトを名乗る人物
「金融庁銀行第2課のマツモトと申します。おまわりさんたち、個人の銀行の情報を見ることができませんので、私たち金融庁のデータベースで被害にあっているか あっていないか確認だけとらせていただきます」

男性
「不自然に思いましたね。相手から、金融庁の人が警察署に来てますという話だったんだけど、普通に考えて本庁の人が、ありえないなと思って聞いていました」

金融庁を名乗る人物は、警察の話をなぞり、キャッシュカードを持っているか確認してきました。

金融庁マツモトを名乗る人物「キャッシュカードを発行している金融機関はどちらになりますでしょうか?」
男性「キャッシュカード使ってない」

その後、相手は男性がカードを持っていないとわかると、すぐに電話を切りました。男性は当時を振り返り、こう話します。

男性
「地元の警察署名、部署名、担当者名、聞けば電話番号まで、はっきりと伝えられたってことが大きかったですね。本当に注意しないといけないなと思いますね」

皆さんへのお願いです。「“キャッシュカードの確認”に注意」

詐欺グループは、どの金融機関のキャッシュカードか確認した上でことば巧みに暗証番号などを聞き出し、「カードを交換する」などと言ってだまし取ろうとしてきます。キャッシュカードの話が出た時点で詐欺を疑って電話を切り、警察などに相談してください。

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