「首都圏ネットワーク」で2024年3月18日~22日に放送した内容からお届けします
信号のない横断歩道において、渡ろうとする人がいる場合は 車が一時停止することはルールです。一方で、JAFの去年の調査によれば、車が止まる割合は全国で45.1%。必ずしも守られていません。
こうした状況に対して、交通安全ソング“ててて!とまって!”を活用した取り組みが各地で行われています。大学や企業など大人のみなさんが横断歩道や歩行者への注意力を高めることに生かしているのです。
こちらは、大学の自転車部。これまでも交通安全イベントに参加するなど、街の交通マナーの向上に取り組んできました。今回は“ててて!とまって!”に注目し、新人部員の交通安全教育などに活用しています。
見通しが悪い交差点だとしっかり止まったり、コーナーミラーを見て安全確認をしていますが、引き続き“小さなててて!ポーズ”を見逃してはいけないと、みんなで取り組んでいます。
東京・小金井市の郵便局では、配達エリアの子どもたちの人口が増えているとのことで、担当者のみなさんが参加して、NHKとの交通安全ワークショップを開きました。信号のない横断歩道でドライバーと歩行者がやりとりをする大切さについて話し合いました。
歩行者が手をあげたらドライバー側もジェスチャーで応えることが、安全運転につながるのではないかと思います。引き続き、地域の安全のため“ててて!ポーズ”を見逃さないことを励行していきます。
長野市のガス会社では、日頃からの交通安全への注意喚起を徹底するために、“ててて!とまって!”を社内研修などで活用しています。
長野県は、全国で信号のない横断歩道での一時停止率1位を続けていますが、これからも一時停止の確認を徹底するため、“ててて!とまって!”にならって、全員で取り組んでいきます。
都内にある引越会社では、毎朝、朝礼や出発時に交通安全の注意喚起を全社員で励行しているそうです。なかには「ててて!ダンス」を“完コピ”してくださっている社員も!
信号のない横断歩道で、歩行者がいれば一時停止することはルールです。我々が率先して取り組みを徹底することで、一般ドライバーの皆さんもルールを守っていただくようになればと願っています。
2022年(令和3年)4月から国の「交通の方法に関する教則」に、“道路を横断する時は手を上げるなどしてドライバーに横断意思を伝えること”が明記されました。
横断歩道の小さな“てててポーズ”にしっかり気づいて止まり、朗らかなコミュニケーションも楽しみたいものですね。
過去5年間 横断歩道での交通事故 “減速車は1割未満” 警察庁(2024年3月28日)