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てくてく散歩「大河ドラマ『どうする家康』に登場する生き物SP」

  • 2023年11月8日

プロ・ナチュラリスト佐々木洋さんが案内する自然観察散歩。
今回は、「大河ドラマ『どうする家康』に登場する生き物SP!」
実は佐々木さん、『どうする家康』に生物考証として携わっているんです。生物考証とは一体どんな仕事なのか?どうする家康に登場する生き物とは!?
秋の自然を散策しながらたっぷり伺いました。

佐々木さん登場 生物考証とは?

ドラマの世界に入り込む佐々木さん、今回はこんな姿で登場。
生物考証とは、ドラマに生き物を登場させるとき、その時代、その場所でその季節にその生き物が存在したかどうかを検証する仕事です。役者に生き物の扱い方を教えたり、CGで表現する場合は、その生き物の動きが自然かどうかもチェックします。

『どうする家康』には、ナナホシテントウやシオカラトンボ、アサギマダラなど様々な生き物が登場しました。
今回は、ドラマに登場した生き物を探しにレッツゴー!!

こどもの国で観察開始!

訪ねたのは、横浜市青葉区にある「こどもの国」。
敷地面積は100万平方メートル。雑木林の自然をベースとしているため、四季の移ろいを楽しみつつ、たくさんの生き物と出会うことができます。

最初に探したのは、ナナホシテントウ。『どうする家康』第22回に登場しました。
日当たりのいい草原に多く生息しているというナナホシテントウ。
黒い水玉模様が7つあることからその名がつきました。水玉模様は、天敵である鳥を驚かせるためだと言われています。

 佐々木洋のネイチャークイズ 
Q:テントウムシの名前の由来は?

①明かりがついたようだから 点灯

②おてんとうさまに向かうように見えることが多いから

③よく転ぶから 転倒


答え

 

続いて探したのは、シオカラトンボ。『どうする家康』第32回に登場しました。
日本に昔からいるトンボで、よく止まるという性質があります。ドラマの中では、槍の先に止まって飛び立つという演出があったので、シオカラトンボが選ばれました。とはいえ、シオカラトンボは夏のトンボなのでそろそろ見納め。これからの時期は赤とんぼが主流です。

道端には『どうする家康』第35回に登場した「エノコログサ」。
日本では猫じゃらしと言われることが多いですが、本当の名前は、犬っころ→犬ころ→エノコロと犬から名前がついたといわれているそうです。ちなみに英語名は「フォックステールグラス」、つまりきつねのシッポ。猫・犬・きつねと3つの哺乳類と関係のある面白い草です。

最後に探したのはアサギマダラ。『どうする家康』第23回に登場した美しい蝶です。
浅黄色という、青と緑の中間のような絶妙な色合いで、羽を広げると10cmくらいの大きさです。
旅をする蝶であることから一か所に留まることが少なく、さらに数も少ないのでなかなか見つかりませんが、その美しさから国蝶「オオムラサキ」と並ぶ人気の蝶です。

観察場所

●こどもの国
神奈川県横浜市青葉区奈良町700
【開園時間】
午前9時30分~午後4時30分
【休園日】
毎週水曜日
【電話番号】
045-961-2111

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