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かんたんごはんお悩み解決スペシャル “きのこを使ったお弁当レシピが知りたい”

  • 2023年9月25日

「ひるまえほっと」では「かんたんごはん 料理のお悩み大募集」と題して、視聴者のみなさんから日々の料理のお悩みを募集しています(投稿はこちらから)。
その中から、今回は“きのこを使ったお弁当レシピ”についてのお悩みを解決します!

今回のお悩みはこちら。

きのこを使ったお弁当レシピが知りたい!

長野県のひなさんからいただきました。

「お弁当のおかずのレパートリーが偏ってしまっているので、あまり値段の変化のないきのこを使った料理を教えてほしいです」

というお悩みです。
ひなさんにお話を伺うと…

「毎日、職場で食べるお弁当を作っていますが、メニューが卵焼きなど同じものばかりになってしまい、味つけもワンパターンなのが悩みです。きのこは比較的、価格が安定していて、カロリーが高くなさそうだから取り入れたいと思っています」
ということでした。

<教えてくださった先生>
きのこ料理研究家 まんぼママさん

まんぼママ
さん

きのこの魅力は、それぞれルックスが違って、食感が違って、それに何よりおいしくて、いつでも買えること!きょうは、まんぼママが、きのこ料理研究家ならではのおいしいレシピをいっぱい教えちゃうよー!

そんなまんぼママさんと一緒にお悩み解決!

【まんぼママのきのこのおいしい裏技♪】

☆きのこを30分ほど日光浴させる!
→カルシウムやビタミンDなどの栄養価がアップする。

石づきなどを切り落とし、食べやすい大きさに切ったきのこをざるなどに並べて、日当たりのいい場所に、たった30分置いておくだけでOK!

☆きのこは冷凍保存し、凍ったまま調理する!
→細胞が壊れ、うまみや栄養がとけ出しやすくなる。

食べやすい大きさにしたきのこを、ジッパー付き密閉袋に入れ、空気を抜いて、冷凍庫に入れる。1か月ほど保存できる。
電子レンジなどで解凍せず、凍ったまま調理すれば、うまみアップでだしいらず!

 

【まんぼママおすすめ!きのこの切り方】

・しいたけ … 石づきだけを切り落とす。軸も食べられる。

・えのきだけ … 菌床(おが粉)がついた部分だけを切り落とす。根元がくっついているので、格子状に切り込みを入れるとほぐしやすい。

・ぶなしめじ … 半分に割って、菌床(おが粉)がついた部分だけを逆V字型に切り落とす。

・まいたけ&エリンギ&マッシュルーム … 捨てる部分はない。手でも裂ける。

なめたけ入り卵焼き

《手作りなめたけ》
<材料>
(作りやすい分量)
・えのきだけ … 1パック(200g)

<調味料>
・しょうゆ、みりん、酒 … 各大さじ1

<作り方>
1.えのきだけの石づき部分を切り落とし、1cm長さに切る。
2.フライパンにえのきだけと調味料を入れ、よくかき混ぜてから、弱火にかけ、5分間ほど煮る。

【まんぼママのおいしいポイント】
・きのこのうまみ成分グアニル酸は60~70℃で出てくるので、冷たい状態から調理する。
・えのきだけは加熱するととろみが出るので、焦がさないようにかき混ぜる。
・冷めるときに味が入るので、粗熱が取れるまでそのままフライパンに入れておく。

☆なめたけは煮沸した瓶に入れて冷蔵庫で保存すれば、約1週間おいしく食べられる。
☆なめたけにすることできのこ特有の香りがやわらぐ。
☆ごはんや冷ややっこにもぴったり!

 

<材料>(2人分)
・手作りなめたけ … 大さじ3
・卵 … 3個
・砂糖 … 大さじ1
・サラダ油 … 大さじ2

<作り方>
1.ボウルに卵と砂糖を入れて、泡立てないようにときほぐす。
2.中火で卵焼き器を熱し、サラダ油を入れて、卵液1/4量を流し入れて焼く。
3.手前になめたけを入れて、クルクル巻き込む。
4.卵焼き器にサラダ油を入れ、1回目と同じ量の卵液を入れてクルクル巻く。卵液がなくなるまで繰り返す。
5.オーブン用の紙で巻いて形を整えて粗熱が取れたら、切り分ける。

【まんぼママのおいしいポイント】
・砂糖を加えることで、ふんわり食感が増す。
・サラダ油をたっぷり使う。

まいたけたっぷり牛ステーキ

<材料>(2人分)
・まいたけ … 1パック(130g)
・牛肉(ステーキ用/1cm厚さ) … 2枚(200g)
・オリーブ油 … 大さじ1と1/2
・にんにく(薄切り) … 1かけ分
・酒 … 大さじ1
・塩 … 小さじ1
・黒こしょう … 適量

【事前準備】
※牛肉全体にフォークで穴を開ける。
※まいたけは手でほぐし、牛肉の上下に重ねてジッパー付き密閉袋に入れ、大さじ1の酒を入れ、空気を抜いて、冷蔵庫で一晩ねかせる。

<作り方>
1.肉の厚みを半分に切り開き、まいたけを挟み、つまようじでとめ、塩と黒こしょうをふる。

2.フライパンにオリーブ油を入れ、スライスしたにんにくを入れ、中火にかける。焼き色がついたら取り出し、牛肉を入れる。
3.中火で3分焼き、裏返してふたをして3分間蒸し焼きにする。(焼き色を見ながら、火加減を調整する)
4.ふたを取り、中火で水分がなくなるまで煮からめる。

【まんぼママのおいしいポイント】
・牛肉とまいたけと酒を一晩つけ込むことにより、まいたけのたんぱく質分解酵素が働き、ステーキがやわらかく仕上がる。酒で肉臭さが軽減する。
・まいたけからおいしい水分がたっぷり出るので、仕上げに煮からめる。

きのこづくしのきのこ鍋

<材料>(2人分)
・えのきだけ、ぶなしめじ、まいたけ … 各50g
・エリンギ … 1本
・しいたけ … 2個
・マッシュルーム(ブラウン・ホワイト) … 各2個
・ねぎ … 1/2本
・にんじん … 1本
・厚揚げ … 1枚
・水 … 適量

<調味料>
・大根おろし、ポン酢しょうゆ … 各大さじ4

<作り方>
1.きのこはそれぞれ石づきを取って食べやすい大きさに切る。にんじんはピーラーで薄切りにしてクルクル巻く。厚揚げは8等分に切る。ねぎは5cm長さの斜め薄切りにする。
2.鍋に具材を入れる。

3.水を鍋の半分ぐらいまで入れて、強火にかける。
4.大根おろしとポン酢しょうゆで食べる。

【まんぼママのおいしいポイント】
・きのこのうまみ成分グアニル酸は、60~70℃で出てくるので、きのこは水から加熱する。
・きのこは多品種入れることで、うまみの相乗効果で、たし算ではなくかけ算でうまみがアップする。
・きのこは、水分がたっぷり。吹きこぼれ予防のため、水は少なめに入れる。
・汁が黒くなればなるほど、きのこからおいしいだしが出ている証拠。
※鍋自体に味つけをしていないので、みそ汁、カレー、シチューなどに展開できる。

―まんぼママさんのレシピをひなさんにご紹介したら…
「早速、作ってみました!」と写真を送ってくれました。

<ひなさんからの感想>
「なめたけが想像していたよりも簡単に作れて、卵焼きに入れてもなめたけの味がしっかり感じられました。次はもっと多めに作って、なめたけに梅などを入れてアレンジしたいと思いました。いままでまいたけをあまり使ったことがありませんでしたが、ステーキを作っているときからまいたけのいい香りがして食べたときも風味がとてもよかったです。作ったのは前日の夜で、翌日の昼に食べてもステーキはとてもやわらかく、卵焼きもふんわりしていてとてもおいしかったです」

ひなさん、ありがとうございました。
これからも毎日おいしいお弁当を作って、お仕事も頑張ってください。

これからも、「ひるまえほっと」では、みなさんのごはんのお悩みを解決していきます!
お悩みをお寄せください。お待ちしています。

 

【編集後記】
私はもともときのこが大好きでしたが、今回の取材で、ちょっとした工夫で、きのこの栄養やうまみを最大限に引き出すことができたり、きのこにはほかの食材をおいしくする力があったりと、きのこの奥深さを知ることができました。食材に困ったら、きのこ!みなさんも、ぜひお試しください。

リポーター 丹友美

料理に関するお悩み大募集!
「かんたんごはん」では、これからも視聴者のみなさんのお悩みを解決できるレシピをお伝えしていきます。投稿は下記のリンクから募集しています。ぜひお寄せください。お待ちしています。

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