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てくてく散歩「雨でも楽しい!かわいいカエル探して」

  • 2023年6月7日

プロ・ナチュラリスト佐々木洋さんが案内する自然観察散歩。
今回は、カエルの中でもかわいいと人気のシュレーゲルアオガエルを探しに、川崎市麻生区の里山を訪ねました。
散策途中に出会ったたくさんの生き物たち。雨ならではの自然観察の楽しみ方をご紹介します!

黒川よこみね緑地で観察開始!

シュレーゲルアオガエルを探して、佐々木さんと訪ねたのは「黒川よこみね緑地」。

昔の水田跡を残し、生き物が集まる水辺として整備されています。
自由に入って観察できます。

カエルを探しながら敷地内を散策していて、たくさんの生きものに出会いました。

●スジグロボタル

●シオカラトンボ

●オカタツナミソウ

●イヌタヌキモ(水中のプランクトンを食べる食虫植物)

●マルタニシ

絶滅危惧種。田んぼの主のようだから「タヌシ」が転じて「タニシ」になったとも言われています。

●ショウジョウトンボ

雨が強くなってきた時に、出会ったのがショウジョウトンボ。
トンボも葉っぱの影に隠れて雨宿りしていました。この姿は雨の時だからこそ見られるもの。
ジ~っと止まっているので、ゆっくりとその姿を観察できました。

水辺のある里山を守る会 織野章さん

カエルを探している時に出会った織野章さん。
15年前から、外来種のアメリカザリガニの駆除や在来種の生き物の調査など、自然を守るための活動をしています。

なんと、織野さんは、私たちが探していたシュレーゲルアオガエルを観察用にとっておいたと言います。ようやく、かわいらしいシュレーゲルアオガエルとご対面!!

●シュレーゲルアオガエル

手の指よりも小さく、全体が美しい緑色をしています。
シュレーゲルという名前から外来種と思われがちですが、実際は日本固有種。
日本の生き物を研究していたヘルマン・シュレーゲルにちなんで名づけられました。

観察していると愛着も湧きますが、観察した後は自然にかえすのがルール。
生きものたちのすむ自然環境を大切に守りながら、観察を楽しみましょう。

主な観察場所

●黒川よこみね緑地
神奈川県川崎市麻生区はるひ野3丁目・5丁目地内
(小田急多摩線「はるひ野」駅より徒歩8分)
※都市緑地法により自然環境の保全地区に指定されており、観察は自由ですが、植物や昆虫を持ち出したり、持ち込んだりすることは禁止されています。

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