ひるまえほっと

  • 2023年9月27日

おうち時間を楽しもう 多肉植物の“寄せ植え”に挑戦!

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園芸店やホームセンターのほか、雑貨店でも見かけるほど人気の“多肉植物”。 
いま、“寄せ植え”をして楽しむ方法が人気です。ガーデニングデザイナーの金沢啓子さんに、簡単にできる“寄せ植え”を教えて頂きます!

多肉植物の寄せ植えに挑戦!

◆多肉植物のメリット 
・ほかの植物と比べると、多少水やりを忘れてしまっても枯れることが少ない。 
・小さな鉢でも育てられるので、ベランダや窓まわりに置いたり、吊るしたりして育てることができる。

<準備するもの> 
1.お好みの多肉植物 
(主役となる大きな多肉・準主役となる中くらいの多肉・小さな多肉があるとよい) 
2.鉢 … 水はけをよくする為、穴のあいたものがよい。 
(100円ショップなどで売られている、かわいいブリキ缶などに穴をあけたりしても使える) 
3.鉢底ネット 
4.鉢底石 
5.細かい赤玉土 … 極小粒がおすすめ。 
6.植物用の土入れ 
7.スプーン(土をならす用) 
8.ピンセット(盆栽用の長めのものがおすすめ) 
9.棒 … 割りばしでもOK! 
10.はさみ

※手が荒れやすい方は、薄手の手袋をするのがおすすめ。

寄せ植えの仕方 ステップ1

【器選び・土入れ】

素焼き鉢の表面を「水性ペンキで塗る」 
素焼き鉢はとても乾きやすい。水性ペンキを塗ると乾燥を防ぐことができ水やりの頻度を減らすことができるのでおすすめ。

土を入れる前に“鉢底ネット”を底に敷く 
外に土が流れないようにする。なめくじ等の害虫が底から入るのを防ぐ。

鉢底石を入れる 
水はけをよくするという役割と、細かい土を鉢穴から逃がさないようにするため。 
ポイント:鉢底ネットがずれないように静かに入れる。

細かい赤玉土を入れる 
鉢の半分くらいまで入れる。細かい赤玉土がなければ“多肉植物用の土”でもOK。

寄せ植えの仕方 ステップ2・3

【主役の多肉選び】

メインとなる大きな多肉植物を選ぶ 
“寄せ植え”なので、色々な種類や大きさのものを植えていく。最初に主役の大きな多肉植物を決める。


【植え替え】

黒いポットから苗を抜く 
葉が取れやすいので、優しく葉をつかむ。 
手でとれないときは、ポットを軽くもんだり、棒を使って縁をなぞる。

肩の部分の土を斜めに落とす 
根が外側にまわって固くなっている場合は土を少しほぐす。 
※植えつけたあとに根が張りやすくなる。

苗を土の上に置く 
位置を中心から少しずらして、葉が縁に当たるようにする。 
※この後に植える多肉植物が植えやすくなり、バランスも良くなる。

細かい赤玉土を入れる 
位置と高さがよければ、鉢の縁から3~5ミリくらいのところまで赤玉土を流し込む。 
流し込んだらスプーンで平らにならす。

寄せ植えの仕方 ステップ4

【準主役の多肉選び】

“準主役”となる、中くらいの大きさの多肉植物を選ぶ 
軽く押しつけて根元を土の中に潜らせる。今回、中くらいの大きさのものは、別の多肉植物の葉の部分を切ったものを使った。(葉の部分を切ったあと切り口を2~3日乾かすと雑菌が入るのを防げるのでよい)

寄せ植えの仕方 ステップ5

【小さな多肉選び】

小さな多肉植物を選んで、寄せ植えを完成させる 
気に入ったものを1つずつ選び、土に押し付けていく。 
コツは準主役の隣から、すき間を埋めるように置いていく。6個から8個くらい。詰めたほうが綺麗に見える。

あいた部分や隙間を埋めるために、「セダム」という多肉植物を植える 
ピンセットを使って土に挿していく。土の中に2~3センチくらい、深めに入れる。 
位置が決まったらピンセットを持った方の手の力を抜き、多肉植物に左手を添えながらそっと引き抜く。

別のセダムをはさみで切り、隙間に植える 
使う分だけ2cm程の長さに切り、ピンセットに挟んで土に挿す。 
ポイント:上を向くようにして植えると見た目が美しく仕上がる。

アクセントになる多肉植物を植える 
葉に白色が混じっている斑入りの種類など、目立つ多肉植物をアクセントとして植える。

寄せ植えのポイント

1.植える時期は春や秋がベスト! 
植える時期の第一シーズンは春。多肉が動き出す季節。夏は暑さで多肉が弱りやすい時期なので、そっとしておく。第二シーズンとして秋。秋は春と同様、植え替えに適している。

2.丈夫な種類を選ぶ 
多肉はたくさん種類があるので、レアな品種は管理が難しいこともあります。エケベリアやセダムなどの、ベンケイソウ科の丈夫なものからスタートするのがおすすめ。

育て方のポイント

1.水やりは4~5日経ってから 
切った苗の切り口が乾いている方が雑菌が入らないので、植えてから4~5日ほど経ってから水をあげる。その後は、土が完全に乾いたら水を与えるようにする。

2.基本は屋外で育てるとよい 
室内だと、明るく見えても実際は光が足らず、ひょろひょろに育ってしまう。真夏を除いて、よく日の当たる屋外で育てるのが良い。ただ、霜がおりたり、雪がつもるとダメになるものが多いので、ビニールを掛けたり、一時的に室内に移動させる。

3.雨に当たらない場所に置く 
雨に当たると、エケベリアなどの花のような形の葉の中心に水が溜まり、腐ってしまうことがある。また、土の中に雨水が溜まると根が傷むこともある。


◆ゲスト 
 
ガーデニングデザイナー 金沢啓子さん

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